六甲山国際写真祭 2017 アフターリポート「六甲で出来た出会いや繋がりを大切に」 / 深谷貴子

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六甲山国際写真祭 2017 アフターリポート「六甲で出来た出会いや繋がりを大切に」 / 深谷貴子

六甲山国際写真祭2017にレビューイとして参加しました深谷 貴子です。
私は昨年初めて参加し、今年は二度目の参加でした。

ここではまず、今年の写真祭についての感想、そして昨年参加してから今日までの私自身の変化や成果についての2点を書きたいと思います。

まず、写真祭についての感想です。

今年のポートフォリオレビューは今までのやり方と大幅に変わりました。1つのテーブルにレビュワーが2人、通訳者が1〜2人、レビューイは予め決められた4人1組で1人あたりレビュー時間15分、ローテーションをして1時間でワンセット、2日間かけて全員のレビュワーに見てもらうという新しい試みで行われました。

今まで他の人のレビューを見たことがなかった私は、とても新鮮に感じまたとても学ぶものが多かったです。特に海外でのレビュー経験がある方からは、効果的な枚数、導入からアピール、話が進みにくくなった場合の次への持って行き方などがとても勉強になり、今後自分に活かしていきたいと思えました。また、自分の立ち位置がどれほどなのかというのも何となくわかりました。

このやり方は、時間内にレビュワーのアドバイスや意見が単純にそれぞれ1/2しか聞けないというデメリットもありますが、レビュワー全員に見てもらうことができるというメリットの方が大きかったので、私個人としてはこのやり方が今後も継続されることを希望します。

そして六甲の最大の良い点は、海外の写真事情、写真家たちの活動に直に触れることができるというところだと思います。国際写真祭を銘打つだけあって海外のさまざな国で活躍している写真家、教育者、キュレーターなどが参加しています。彼らの講話は、普段なかなか聞くことのできない貴重なもので、今回のゲストフォトグラファーの1人ZALMAI氏の「当事者性」を背負ったシリア難民の作品、トークショーは胸をえぐられるような苦々しさがあり、なぜ写真なのか、写真で何ができるのかということも強く考えさせられました。

単純に和気藹々とした楽しい写真祭ではなく、一貫して教育に重きを置き常に考えることを要求されることから、この4日間の合宿は身体的にも精神的にもかなりハードですが、得るものがたくさんあります。

しかし、そんなハードな時間の中でも夕食の時間はとても楽しく、お酒を飲みながらバーベキューやしゃぶしゃぶを食べ、ゲストやレビューイが垣根なく談笑でき、交流を深められるのも六甲の本当に素敵なところだと思います。涼しい風に吹かれながら美しい夜景を見下ろすこの感慨深さは、来てみないと絶対にわからないので、ぜひたくさんの方に体験してもらいたいです。

次に、昨年の参加からの私の変化や成果をお話します。

昨年の初めてのレビューでは何もかもが力不足だった為、次に繋がるものは何もありませんでした。とにかくものすごい衝撃を受けて帰宅したのを覚えています。写真もですが、まずはコミュニケーションを取れるようになりたいと英語の勉強を本格的に始めました。

その後、積極的に国際コンテストに挑戦してみました。今年の春、レビュワーの1人であるSteven Lee氏がオーガナイザーを務めるKLPAに応募したところ、ファイナリストに選んでいただけました。9月にクアラルンプールで授賞者展が行われるのでその展示を見に行く予定です。

またそこから派生して、KLPAとパートナーシップを組んでいるバルセロナのウェブマガジンDodho MagazineからHPを通じて連絡があり、私の作品の特集ページを組んでもらえました。

そしてさらに、今年の六甲のアーティスト イン レジデンス「まちのあかり」にも誘っていただきました。

このように、レビューの直後に何も成果がなかったとしても、続けていればある日突然何かに繋がることがあるので、絶対に諦めてはいけません。逆に言えばチャンスはいつでもあるということなので、常にチャレンジ、そして自身や作品をアップデートしておく、ということも重要だと思います。

六甲を経験したこの一年で、写真活動を続けていく上で一番大切なのは、作品の力はもちろんのこと、人との出会いや繋がりだと心から感じています。ですので、この六甲でできた出会いや繋がりを、参加された皆さまはぜひ大切にしていってもらいたいと思います。これが今回私が一番言いたかったことです。

世界に向けて自分の表現をアピールしたい人、六甲はそんな人に最適の場所だと思います。今や国内外には様々な写真祭がありますが、こんなに濃密な内容、レビューイ同士、またレビュワーとも濃密な関係を築けるところは他にないと思います。興味がありましたらぜひ来年の事前審査に応募してみてください。

深谷貴子web http://www.takakofukaya.com/

2017-08-31T19:09:13+00:00

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