RAIEC TOKYO 2018 小松浩子xタカザワケンジx杉山武毅トークショー「写真とインスタレーションの最前線」アフターリポート/石井陽子さん

Home/RAIEC TOKYO/RAIEC TOKYO 2018 小松浩子xタカザワケンジx杉山武毅トークショー「写真とインスタレーションの最前線」アフターリポート/石井陽子さん

RAIEC TOKYO 2018 小松浩子xタカザワケンジx杉山武毅トークショー「写真とインスタレーションの最前線」アフターリポート/石井陽子さん

RAIEC TOKYO 2018内で開催された小松浩子xタカザワケンジx杉山武毅トークショー「写真とインスタレーションの最前線」のリポートが石井陽子さんより届きました。


RAIEC TOKYOの小松浩子さんと、タカザワケンジさん、杉山武毅さんによるトークイベント「写真とインスタレーションの最前線」、とても聞きごたえのある充実の会となりました。タカザワさんの表現を借りると「木村伊兵衛写真賞史上初めて、写真を使った展示方法の斬新さで選ばれた」という小松浩子さん。30メートルのロール紙がうねり、6つ切3000枚ものプリントが壁と床を埋め尽くす展示空間は圧倒的な迫力がありながらなぜか静謐で、いつまでも見ていたくなる魅力があります。
今回のトークでは、2009年の初個展から受賞対象作となったギャラリーαMとイタリアMASTの展示までを一つずつ取り上げて、スライドを見せながら毎回、どのような新しい試みをしてきたかを丁寧に語っていただきました。


小松さんは2010年から一年間、自主ギャラリー・ブロイラースペースを主催、毎月個展を開催したといいます。デビューが遅かった分、毎月展示をして10年分の経験を1年で積もう、という発想も凄いし、展示ごとに毎回新しい試みを加えていくというのも素晴らしい。こうした積み重ねから、あの圧倒的なインスタレーションが生まれたのだということが説得力を持って伝わってきました。小松さんが撮影しているのは、沿岸の工業地帯から少し陸に戻ったところにある資材置き場です。そこに積まれたモノたちは、建設に使われるのか、撤去されてきた廃材なのか、撮影された写真ではわかりません。小松さんの展示空間に佇んでいると、有機物も無機物も生まれた時、生成された時からすでに死や劣化という終わりに向かっているんです、という小松さんの世界観が静かに伝わってくる気がします。


小松浩子さん写真展「限界非効用」が名古屋のRAINROOTSとMUNOで5月6日まで開催中です。また、木村伊兵衛写真賞受賞作品展が4月24日から5月7日まで東京・新宿のニコンプラザ新宿 THE GALLERY 1、6月14日から20日まで大阪・ニコンプラザ大阪 THE GALLERYで開催されます。ぜひ、ラビリンスのようなインスタレーション空間を体験してみてください。
2018-04-14T13:52:05+00:00

About the Author: