RAIEC KOBE OFFICE

B1F 2-4-8 kaigan-dori Chuoku Kobe JAPAN 6500024
Gallery TANTO TEMPO
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info@rokkophotofestival.com

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Gallery TANTO TEMPO内
078-335-6510
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Mirage Galleryが始まります

By | 6月 12th, 2017|2017, Mirage Gallery, NEWS, Organization, RAIEC|

RAIEC-Mirage Galleryが6月24日に開設されます。 このギャラリーは、六甲山国際写真祭の実行委員会であるRAIECの運営する写真ギャラリーです。六甲山国際写真祭やRAIEC関連のイベントを中心とした六甲山の写真コミュニティーの写真家たちが自由に使えるギャラリーを目指し、また写真を使った社会教育などの一般向けプログラム、コミュニティーワークショップを基礎教育から拡張させた定期ワークショップ、コミュニケーションやディスカッションを通じて作品を磨くメンバー制のサロンなど、新しい試みを通じて写真のもつ力を、特に関西圏で訴えていきたいと考えています。また、長年神戸で活動し昨年末一旦閉廊したGallery TANTO TEMPOの展覧会も企画の委託を受け、年間2–3プロジェクトを実施します。 RAIECはこの秋のNPO法人化を目指して準備を進めており、写真家の育成と国内の写真の地位向上に努めて参ります。 ギャラリーは現在内装工事に入っています。4面の延べ15mにわたる壁面に加え、アジアを中心とした写真集書店エリア、3x3mの写真集ライブラリーつきメンバーズサロン・レクチャールーム、オフィスを備えており、バックヤードとして倉庫兼スタッフルームもあります。6月20日ごろ引渡しとなり、6月24日にオープンとなります。 なお、Mirage Galleryは当面は入場料制を取り入れて運営いたします。もちろん、写真展の入場料制については異論やご意見もあることは承知していますが、NPOが広く一般から会員を募りその会費をもってその運営に当たる、という趣旨がRAIECが法人化された場合の組織運営によく当てはまると考えています。今後は会員を募集し、その会員については入場料は無料とします。これらの入場料制の趣旨にご賛同いただけない場合やお手持ちの資金がない場合などは必ずお支払いいただくような徴収はいたしませんので安心してお越しください。入場料は一つの企画ごと200円です。会費は年間3,000円となっています。高校生以下は入場無料。学生は100円です。ご理解、ご協力をお願いいたします。 こけら落とし展は香港の写真家のChan Dick氏を迎えて開催し、7月後半はグループ展、8月19日から六甲山国際写真祭、9月以降のスケジュールも続々決まっています。 どうぞよろしくお願いいたします。    

事前審査講評

By | 6月 8th, 2017|2017, Mirage Gallery, Mt.ROKKO, NEWS, Organization|

2017年の写真祭ポートフォリオレビューの事前審査が終わりました。現在結果をそれぞれの写真家に送り出しているところです。 今年の作品は全体として低調でした。作品に芯がなく、何を伝えたいのか、どう表現し、誰に伝えたいのかが明確でない作品が多かったと思います。ただ小ぎれいな写真を並べたり、美しくもインパクトもない写真を連ねたり、テーマやストーリーが定まっていない作品が例年より目立ちました。ステートメントも、内容、書き方、全てが不勉強で、作品を支えるものとはとても思えないものが多かったと思います。とはいえ、現在の日本で写真表現をどう学び、どう準備を進めていけばいいのかわからない、という写真家が圧倒的に多いことも確かです。写真家ばかりに責任を押し付けるわけにはいかないと思います。 六甲山国際写真祭も今年5年目を迎え、これまで数多くの優れた写真家を目撃し世界に送り出してきました。ここにきてこのような質の低下を迎えたことをどう考えるべきなのでしょうか。しかし、実際こういう事態が起こることは十分に予想されたことです。 ポートフォリオレビューという言葉が一人歩きしているのか、ポートフォリオレビューが作家としてのチャンスを作り出すものであるとの認識がない、おそらくなんらかの認識不足か誤解があり、そもそも写真の勉強をしているのか、他者の作品を見て評価したり自分がどう評価されるのだろうかなどと考えたことがあるのか、そもそも作家であると宣言できる資質や経験が圧倒的に足りないわけで、おそらくポートフォリオレビューを受ける以前に写真家という職業や作品という言葉の理解、すべてについて理解しているのか疑わしい人が応募してきています。もちろん、ポイント上位にいる人たちは経験豊富で美しい作品もあり、それがせめてもの救いです。作家になるということがいかに大変か理解しないままこのような場所にやって来ると、結局は傷つき悩むだけです。 その原因について考えてみると、一通り優秀な作家たちが国内のレビューを一巡したと考えるべきなのか、日本の写真家層の薄さの問題なのか、ポートフォリオレビューのシステム自体に不信感があり賢い写真家たちが回避しだしているのか、写真祭そのものが十分に機能していないのか。どれも理由としては正しいと思います。しかし、その理由を探る前に、本来的なポートフォリオレビューなどというシステムがこの国においては、一部の写真家を除けば、まだまだ大げさで不要なシステムなのではないかと考えざるを得ない気がします。そもそも、力のある写真家はレビューシステムには乗らず自分で道を切り開いていくだろうし、国内のコンペなどからギャラリーなどが総じて抱え込み売り出す作家もいるでしょう。直接海外コンペに踏み出して羽ばたく人もいると思います。ポートフォリオレビューにチャンスを求める作家はある意味で限られていて、いずれいい作家が不在になるだろう、という予測はずっと以前からありました。ポートフォリオレビュー界隈に写真家を集めるためには、レビューが成果を出し続け、名前の大きな海外レビュワー(魅力的なプロジェクト)を揃える必要があるわけですが、作家、レビュー、システムすべてがあるレベルで機能しないと、いい作家を集め世界に届けることなどできるわけがありません。運営サイドにとってもこれらの悩みがあるばかりでなく、財政的圧力も大きいため、ポートフォリオレビューを開催することが必ずしもいいと感じているわけではなく、むしろ闇雲にレビューを続けてもあまり意味がないように感じはじめています。六甲山国際写真祭が高名なレビュワー(プロジェクト)ではなくどちらかというと教育的な専門家や写真祭イベントを呼んでいるのは、作家とプロジェクトの間を埋めやすいからです。実現しにくい大きなプロジェクトよりも、手が届きやすく経験値を上げられるプロジェクトを呼んでいるのも、こういった現実や予想を踏まえてのことです。 では、作家は準備が整った結果としてこういう場に参加するべきなのでしょうか。答えはその通りでもあり、その通りではないとも言えます。つまり、国内には写真家として教育を受けたりチャンスを掴む場所があまりにも少ないという実態もあるのだと思います。その結果、ポートフォリオレビューに対する誤解が生じているということもあるのかもしれません。本来、ポートフォリオレビューは作品に対する感想を求めたり、準備が整ったかどうかを誰かに判断してもらうためのものではありません。不幸なことに、この国には写真家の準備が整ったかどうか判断して世に送り出したり、留めたりするシステムはありません。写真賞やレビューの一部、ギャラリーなどがその一端を担っているだけで、チャンスが少ないばかりか系統的なアート教育を担う機関などはほぼありません。アンケートでも、高いアート教育を受けた人は回答者180名全体の7%以下、Review Santa Feなどでこれまで出会った写真家のアートなどの学位保有者が75%を超えるアメリカの実態とはあまりにもかけ離れています。準備を整えるためには自学自習ではまず絶対に学べない表現やストーリーの組み立て、編集の大切さを豊富な経験のある指導者に教えを請うべきですが、経験豊富な指導者もおそらく国内にはわずかしかいないでしょう。先に行なったアンケートでも、自身が優れた写真家になれると信じている方が非常に多かったのですが、一方で同じ回答者が教育のなさを問題とし、どう表現すればいいのか悩んでいる実態も明らかになりました。この矛盾したアンケート結果が国内の写真全体の雰囲気を作り出していることは明らかです。 事前審査の応募状況をみて、今年の写真祭では、従来の1対1、20分のポートフォリオレビューは行わないことにしました。今年は例年より少ない20名の国内写真家と10名余の海外写真家がレビューを受けますが、無理に進めてもチャンスが訪れないばかりか写真家、レビュワーの双方を疲れさせてしまうでしょう。そこで、レビューよりもグループワークなどの方法でレビュワーと写真家が交流し学びを得られる全く別の場を作ろうと考えています。 さて、それでは事前審査に通らなかった写真家たちは一体どのように再挑戦をすればいいのでしょうか。僕は、それはもう猛烈に勉強するしかない、と答えます。教育を受けていない人たちは、教育を受けている人たちより明らかにスタートラインが後方にあります。その間を埋めるためには闇雲にチャンスを求めるより、系統的な教育を行なっているワークショップなどを探してアートの理解を深める必要があると思います。六甲山国際写真祭でも、上記の実態を踏まえ、附属のMirage Galleryと東京で系統的なアートの基礎、表現を学べるワークショップを順次開催予定です。これらはいくつかの世界的なワークショップからシステムごと呼び込んで、国内向きに調整して始めます。とにかく知識を蓄え、他者に作品を見せ、そのフィードバックから作品を作りこまないとチャンスはないと思います。逆に、系統的な知識の集積、社会問題への視点、フィールドワーク、ストーリーテリングの手法、コミュニケーション能力の開発、オリジナリティーを意識して写真に取り組むなら、チャンスを掴むことはさほど難しいことではないと思います。 来年度以降の六甲山国際写真祭は、おそらくこれまでの写真祭とは全く異なったワークショップ中心の写真祭にシフトすると思います。ポートフォリオレビューについては今年のレビューの状況を踏まえて存続させるか廃止するか慎重に検討しようと考えています。もちろん、系統的な教育に参加してくる写真家には、最大限のチャンスがあるような仕組みも検討します。 (イメージは、現在準備中の写真教育教材"I am Steven"の1ページです。システムとしての教育にサポートされた左と、教育のない状況から他者を押しのけて上ぼらなければならない右との状況の違いを示しています)  

六甲山国際写真祭2017ポートフォリオレビュー参加写真家募集中!締め切り延長しました。5月14日まで。

By | 4月 30th, 2017|Mt.ROKKO, NEWS, Organization, Portfolio Review, RAIEC, 未分類|

六甲山国際写真祭2017のポートフォリオレビュー参加写真作家の募集が5月14日まで延長となりました。応募数はほぼ例年通りですが、全体的に作品作りの質が低く、準備のできていない方が多いのがその主たる理由です。このままポートフォリオレビューを開催できるのか、主催者としてはその実施を考えざるを得ない状況です。そこで、今回の写真祭はポートフォリオレビューを行いつつ、例年に増してワークショップ主体で写真家の教育的プログラムを実施することを検討しています。現在、すでにポートフォリオレビューをお申し込みの皆さんはどうぞご心配なく。審査結果にもよりますが、レビューは例年通りのレベルのレビュワーチームで確実に実施します。しかし、これまで行ってきた1対1の20分対面システムは多くの方にはオーバースペックです。これは参加者、レビュワー双方にとってとても負担であることがわかっています。そこで、ポートフォリオレビューはまずオープンポートフォリオビューイングの形式で実施します。その後、参加者をグループに分けて、3つないし4つのレビュワーチームに振り分けて、いくつかの教育的プロセスから写真家全員の作品を全員のレビュワーがもう一度評価・アドバイスする形式をとることを考えています。もちろん、個々にプロジェクトにつながるよう、連絡先の交換や売り込みは可能です。また、ワークショップとしての費用の上乗せはありません。ワークショップの内容は、グループディスカッションを中心に、「写真家に必要な知識と行動(グループ)」・「ストーリーテリング(グループ)」・「美しさとインパクト(グループ)」・「作品を撮影してみよう(全体)」・「成果発表会(全体)」と盛りだくさんでいこうと考えています。ナイトセッションでは、さらに写真のテーマなどについても話し合う予定です。最終日27日には海外のレビュワーから与えられた個別のテーマにからんで一般募集のワークショップも実施します。 お急ぎで準備された方には申し訳ございません。まだ参加を迷われている方は5月14日までにエントリーフォームよりご登録ください。 たくさんの皆様の六甲山写真コミュニティへのご参加お待ちしております。

RAIEC TOKYO 2017いよいよ今週末開催です

By | 4月 7th, 2017|2017RAIECsatelliteTokyo, NEWS, RAIEC, Workshop|

僕としては随分久しぶりの投稿となりますことをご容赦ください。この度、長年勤めていた本職の勤務先を辞し、しばらく写真に関連する事業やアーティストサポート、アートの社会参加を促すNPO法人を立ち上げる目的で、新しい活動に従事することになり、昨年末から3月末までその準備でバタバタとしておりました。職場からの退去がようやく進み、これからは今後の活動に関する情報発信、六甲山国際写真祭の準備の環境が整いつつあります。ご心配をおかけしましたが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 さて、RAIEC TOKYO 2017展がいよいよ今週末東京アーツ千代田3331で開催されます。 このイベントは、2014年から六甲山国際写真祭のプロモーションイベントとして毎年東京で開催しているものです。前年度までの六甲山国際写真祭ポートフォリオレビュー参加者のボランティアおよびスタッフ参加を求めてその準備から開催の実行まで自主運営で開催しています。今年は21名の写真家が参加しての展覧会と、六甲山国際写真祭を通じて出版に結びついたアーティストとその出版社のレクチャー、現代写真の表現についてのトークショー、写真表現のためのコミュニケーションワークショップなど、これまで、そしてこれから写真で表現を行いたいと考えている写真家がより高い次元で活動を行うために必要な知識と経験を共有できる「場」として、短い期間ですが、強力なプログラムをご用意しています。 折しも、世界はかつてない混迷の危機に瀕し、従来の価値観ではうかがい知れない不安の時代を迎えています。六甲山国際写真祭が始まった2013年から比べてみても、考えもしなかった体制の変化やアイデンティティーの変節を迎えています。写真表現はこの変化の世界でどういう役割を担うのでしょうか。それは、個、社会、世界というさまざまな局面で蠢き、出口を探しているようにも見えます。 六甲山国際写真祭も今年で5年目を迎えます。5年間の経験の蓄積は、そういった世界の変化を眺めてきた5年でもありますが、一方で、写真に限らず、表現というものは収斂したり膨張しながら新たに発見され、さらに高みに向かって発展されるべきものです。ダイバーシティーとトレンド。今年の写真祭はこのキーワードで8月に開催される予定です。ポートフォリオレビューもこれまで多数ご応募をいただいております。ぜひ六甲山の、未来につながる写真コミュニティーにご参加ください。 東京で、そして六甲山でお目にかかれますことをこころより楽しみにしております。

ごあいさつ

By | 4月 7th, 2017|2017RAIECsatelliteTokyo, Experience, NEWS, Organization, RAIEC, Story, 未分類|

みなさまこんにちは。この度六甲山国際写真祭アシスタントディレクターに就任しました、氏川彩加です。 私は昨年のメイハウスワークショップ、続くポートフォリオレビューを通して六甲山の写真コミュニティに参加しました。そこでは、写真の可能性、写真で何をやりたいのか、といったことが真剣に議論され、写真家としての覚悟、ひいては人生の核となる部分を問われていてとても刺激を受けました。一方でアート教育や意識における世界との差、写真をとりまく日本独自の環境など、正直いろいろなことに戸惑いを隠せませんでした。 そんななか-現代社会に対する疑問の呈示、教育の重要性、写真を使ったゆるやかな社会変革-六甲山国際写真祭が掲げるミッション、それを牽引してこられた杉山さんの想いに感銘を受け、本写真祭の運営に携わらせていただくことになりました。 RAIECでの活動を通し社会とどのようにつながりをもつか、自分なりの解を模索し、実践していきたいと思っています。新たな責任に身が引き締まる思いを抱くと同時に今後訪れるであろう様々な出会いに胸を躍らせています。   また今年の写真祭に先立ちいよいよ今週末よりRAIEC TOKYO 2017(昨年のポートフォリオレビュー参加作家有志によるグループ展)が開催されます。ぜひこちらにも足をお運びいただけると嬉しいです。  それでは今年の夏、六甲山でみなさまにお会いできることを楽しみにしております。  氏川彩加

六甲山国際写真祭2016フォローアップミーティング

By | 11月 25th, 2016|2016, NEWS, Organization, Portfolio Review, Support|

六甲山国際写真祭2016のポートフォリオレビューに参加した写真家向けのフォローアップミーティングを、11月23日に東京で開催しました。祝日にもかかわらず、11名の参加者があり、3時間程度、みっちりフォローアップをさせていただきました。ミーティングの要点は、六甲山国際写真祭のレビューでどのくらい成果があったのかということをそれぞれの写真家たちに聞くこと、自分で感じ取った成果や反省点、レビューを受けた中で気がついた点を聞いた上で、作品の良い点、弱点を明らかにすることで、今後の活動に生かしていただくことです。いつもいうように、六甲山国際写真祭はただの評価プログラムで、ゴールではあり得ません。ここを通過した人たちは、何らかの表現が認められているわけで、そのたっている場所、その先にどんな風景が見えるのかを立ち止まって確かめてみるのに格好の場所です。そういう意味で、今回の一連の準備会、ポートフォリオレビュー、アフターフォローは、自分の表現が他者から見てどう見えるのか、その先にどういうプロジェクトがあり得るのかを見定めるのに役に立つはずなのです。国内にはそういう場所がなかなか見当たらないのが現状だと思いますが、六甲山をてこになんとか写真活動を高めていっていただけると嬉しい、というのが主催者の単純な思惑でもあります。実は、Review Santa Feで美術館やギャラリーの人たち、写真祭などのオーガナイザーと話していて、準備会、アフターフォローは誰もが必要性を感じていてやってみたいと考えているのですが、簡単にはできないことだと聞きます。日本でそんなことが行われていることに驚かれもしました。欧米の写真家たちはもともとアート教育を受けている人が多いということも背景にあると思います。また、運営サイドもさまざまなプロジェクトを抱えて、忙殺されているという現実もあるようです。準備会やアフターフォローを開催した大きな理由は、六甲山国際写真祭の過去3年間の開催を通じて、写真家の準備不足、写真家に明確な目標がないこと、将来の活動を含めて認識が一様に甘く、知識がなく、迷子のようにさまよっているのが現状だと思えるからです。地に足をつけた活動というか、じっくり取り組むプロジェクトを作っていく上で必要な情報をどうやって集めるのか、そういう課題に対して、六甲が役割を果たそうと考えているわけです。 フォローアップミーティングのあとは、少し早いですが忘年会となりました。 12月には関西と北海道でもフォローアップミーティングを開催します。  

Shenzhen International Urban Image Festivalに来ています

By | 9月 24th, 2016|2016, Experience, NEWS, Photography, Story|

表題のイメージフェスティバルに参加するために中国深圳に来ています。今回は5名の日本人写真家を紹介するプロジェクトに呼ばれているのですが、今日からスタートし、約1ヶ月続くこのフェスティバルの一部を紹介しようと思います。 深圳は香港のすぐ北側、本土に面して展開する巨大な都市です。深圳は30年ほどの間に恐ろしいスピードと規模で発展した都市とのことで、現時点で世界で最も裕福な都市との表現があるくらい、科学技術を始めとする中国の基幹産業をてこに、中国政府が膨大な資金を投入して作り上げた1200万の人々を抱える近代都市といえる場所です。空には摩天楼がそびえ、道路という道路はとてつもなく広く、公園や街路樹も美しく整備されていて、そこに欧米日本車などの高級車が溢れかえっているメトロポリスです。当然のように豊かな財政と新しい中国の都市生活のスタイルが発展し、アート産業も極めて高いレベルで発展しています。写真に関するものだけでも4つの写真祭を抱え、中国全土のアートマーケットの一翼を担っており、活発な中国の人々の購買欲や、新しいおしゃれな都市の暮らしを満たす消費財として、またコレクターの育成に成功した強大なギャラリーシステムを抱え、国際社会の中国経済への動向への不安とはかけ離れて、ここ深圳ではアートは未だ本格的で健在です。つまり、産官学が一体となってアートというある種の産業を都市構造に埋め込むことに成功している羨むべき構造があるのです。実際、このフェスティバルもその他の写真祭も、主には中央政府や地方政府の資金提供を受けながら発展しているアート祭で、40にも至らない若いキュレーターたちがよどみない語学力をもちいてわんさかプログラムを作っていて、驚くばかりです。僕たちもほぼ中国の国費(あるいは地方政府の資金)で招かれており、食事宿泊渡航費のほぼ全てが運営委員会もち。彼らはタクシーから何もかもネット上で予約し、こちらは一切のストレスを受けないでおまかせとなっています。緊縮予算とだらしない政策、似たり寄ったりのプロジェクトに終始し、どうやっても資金が集まらない我が国のアートプログラムとは異なり、都市とアート、アートと人々、人々と暮らしなどと言ったフレーズなど使わずとも、誰もが良質のアートに触れその恩恵に触れることができるように教育システムが存在し、アートシステムがあり、都市が作られていて、羨ましい限りです。 まだ都市が形成されていない頃の倉庫街をアート特区として整備している深圳OCT地区 もちろん、写真祭自体は新しく、ディレクターも若く、ホームページもなくあちらこちらにほころびもあるのですが、World Press PhotoやMagnum、National Geographic Beijingの若い編集者やアーティストたちがこれから1ヶ月の間、次々とこの地を訪れて写真の祭典を繰り広げるとなると期待せざるをえません。 そんな中国の写真シーンですが、やはりキーとなったのは大きくわけて日本とヨーロッパからの影響だといいます。1990年代には森山大道やアラーキーがこの国の写真家たちに強い影響を与え、その後の中国の写真家たちの道しるべになったといいます。高度成長からはじまった国威の発揚に伴って、より大きなマーケット、アートの中心地であるヨーロッパにでかけていって多くを学んだ写真家のグループもあるとのことです。現在の中国と日本は、政治地政学的にかつていないほどに物々しい状況を生み出してはいるけれど、本質的には東アジアの価値観を共有しているはずで、その点については出会った誰もが日本に対して一目置いているのは面白い発見でした。 日本でもおなじみのMu Ge氏の写真展準備作業。ここは中国最大手の美術出版社のギャラリー。複数階に渡っていくつものギャラリーが連なる。準備をしているのは、なんとアート専門の搬入展示会社のスタッフ。そういう職業があることに驚く。僕が知らなかっただけか   OCTの内部。街ひとブロック全体がギャラリー、カフェ、美術学校などで作られている   ハンガリー人メディアアーティストIstvan Horkay氏のオープニングレセプション。彼の作品はナチズムを取り上げた作品。古い写真をモチーフにして、ドローイングを加えた手数の多い作品。ビデオインスタレーションも素晴らしかった。なんと別作品ではあったけど、サイン入り作品をいただいた。この会場は学校のような施設で、若き中国人アーティストが初キュレーションに挑んだとか。彼はとても誇らしげでいい顔をしていた   WORLD PRESS PHOTOのインスタレーションは、宇宙で暮らす飛行士たちの私生活を、家族と飛行士たちのプラーベートな通信から明らかにする宇宙的スケールの作品。アメリカ人家族とロシア人家族が描かれていて、宇宙開発や文化思想の違いまでが宇宙規模で描かれていた。これはマルチメディア部門コンペで入賞した作品らしい。一番左がキュレーターのポール。本部アムステルダムで活動するWPPの展覧会部門シニアスタッフ   倉庫はとんでもない大きさ。写っている倍以上の面積がある。国内で平面積でこの大きさを探すのは難しいだろう。プロジェクションのために会場で使われる高出力プロジェクターはすべてレンタルだが、期間中600万円以上かかるという。資金のことを聞くと、うん?ああ、政府が払うからね、とのこと   イメージフェスティバルというだけあって、絵画やアニメのプロジェクトも上映されていた   NYで活動するアメリカ人写真家Lois Greenfield氏は、ダンサーを撮らせたらこの人を置いていないというほど有名な写真家。40年の写真のキャリアがあり、プリントもたくさん売れているという   作品は動きを完全にとめた躍動、構図から単光源のライティング、ダンサーの肉体、床からわずかに離れて時間が止まったかのような完璧なイメージ。中判デジタルカメラで撮影され、連写ではなく、完全にワンチャンスをものにした作品。プリントは自分のスタジオで製作している   ボケてしまったけど、香港の著名な俳優で自殺したレスリー・チャンの映画をモチーフにしたインスタレーション。うーん実際の映像はかなりイケてた。手前にレコードプレーヤーがあり、レスリーのダンスに合わせて音楽が流れていた   ゲストキュレーター、というと大げさですが、僕が六甲山国際写真祭の立場で誘いを受けた当の中国人キュレーターWang Xi氏も、すでに昨年から六甲山から誘った日本人のプログラムを仕切っていて、今後さらに関係を深めようとしているのが痛いほど伝わって来ます。彼らからみた現代の日本の写真家は未知のもの、新しい世代の中国人アーティストが日本や世界とつながることと同じように、世界でも通用するはずだと彼らは真剣に考えているのです。昨年は8月の写真祭後、直ちに日本人二人(AbeMoekoさん、NaohikoHoshinoさん)が現地に呼ばれプリントで展覧会が開催されました。要点は、コネクションを作ること、作品にコミュニケーション能力さえあればアートは世界共通の価値観のなかで交換可能なのであり、その点を確認できたことは大きな収穫でした。 話の内容をすべて書くことはできませんが、ハンガリー人の老アーティスト、アメリカ人アーティスト、WPPやNational Geographicの若き編集者たち、おなじみのAngkor Photo FestivalのFrançoise Callier氏などと一日中帯同し、様々な話を聞くことができました。それは写真祭であるとか写真の話にとどまらず、アートの行政だとか、教育だとか、誰かの噂話だとか、本当に写真や写真外に即興でめまぐるしく展開しながら、生きいきと面白い話ばかりが続きます。政治や経済、紛争戦争、難民問題、貧困、テロ、津波、宇宙開発、東アジアの困難、アメリカ大統領戦、神戸の震災、六甲のことなど、本当にさまざまな話題が途切れなく続くのです。中国人アーティストの作品もたくさん見ましたが、このクラスのイベントに参加するとなるとかなりユニークで強いものばかりです。どうやって選ぶのか、という問いに関しては、彼らはネットワークを駆使して膨大なリストを持っていて、世界中に展開する中国人アーティストや注目すべき海外アーティストの活動をつぶさに見ていることがうかがわれます。そして、多くがアートの世界から脱落するのか生き残るのかを時間をかけて見ているのだと思います。早く結果を出したいと願うのは、アーティストにとって世界共通の欲求だと思えるのですが、10年や20年プロジェクトが当たり前という悠久のシステムは、結局のところ良い教育を受け、良い技術トレーニングを受け、マーケットの洗礼を受けて残ったものだけが成功を手にするという当たり前の結果をもたらしているに過ぎないのです。もしうまくいかない場合は?という問いに関しては、"They all went back to work" つまり、夢をあきらめ現実に戻っていったのです。 実は昨夜、今回招待されているゲスト6名のうち3名の部屋で大変な漏水騒ぎがあり、今朝の話題はこの話から始まりました。真夜中の2時に水道管が破裂してその部屋が冠水したばかりでなく、階下の部屋にまで水が漏れだして大騒ぎだったらしいですが、僕の部屋は別のブロックだったため全く気がつかずに朝その話を聞いて驚きました。しかし、おそらく今回寝食を共にしたメンバーはこのことを決して忘れないと思います。 深圳を訪れ、六甲山国際写真祭主催者として何かを学んだかと問われたら、やはり世界は広く、写真は広大で、チャンスはあるが道のりは厳しいということ。日本と世界、という分けへだてる物言いは何に関しても言われすぎて辟易する昨今ですが、実際にこうして世界を見に出てこないことには世界で何が起こっているのかを見ることはできないわけで、日本の写真家たちが最近ものすごい勢いで増えている写真のレビューやWSなんかにあちこちお金をはたいて参加してみたところで、小さな窓を通じて世界につながった気分でいるということそのものはさほど意味がないのかもしれないと感じました。それらは与えられる情報であって、経験し獲得するものとは明らかに違います。六甲で圧倒されて衝撃を受ける衝撃が1だとすれば、海外に出かけて自分の目で体験し知ることの大きさはその数倍はあると思います。中国にはあちらこちらに写真祭があり、宿泊も渡航費もとても安い場所もあるので、一度訪れてみることを勧めます。中国に限った話ではないですね。アルルでも、パリでも、ペナン、シンガポール、アンコール、マレーシアどこの国に出かけても、学びの質や量は計り知れないくらい大きいはずです。  

ポートフォリオレビュー準備会始まりました

By | 7月 16th, 2016|2016, Feature, Mt.ROKKO, NEWS, Portfolio Review, RAIEC, Support, Workshop|

今日は、六甲山国際写真祭2016に参加されるポートフォリオレビュー参加者のなかから希望者に対してポートフォリオレビュー準備会と称して、簡単なレクチャー、ポートフォリオレビューのロールプレイ、そして全員の方に実際にポートフォリオレビューを実施しながらレビューに臨む際の注意点などをお伝えしたり、写真の簡易編集を行って選ぶべき作品の順序やストーリーの研ぎ方、またどのサイズのプリントを用意すべきか、プリントのクオリティーをどこまで高めるかなど、基本的な対策と称して3時間にわたり参加者と交流しました。これは神戸会場が明日もう1日、そして来週末東京会場でも、参加者全体の実に3/4の方たちに有料で実施しています。 ポートフォリオレビューは、言ってみれば口頭試問のようなものですし、参加した経験がなければどれくらいのストレスがあり、どう進めていっていいのかわからないという実態があることが過去3年間の経験からわかっています。そこで、少しでも経験値をあげ、参加者の参加への不安を取り除きながら、写真の意図が伝わるように事前に準備を整えたほうがいいのではないか、と企画したところ、思わぬ数の参加者となりました。 せっかくいい写真を作っていても、プリントが悪いとレビュワーの評価にはつながりませんし、意味不明なステートメントであったり、訴えたいポイントがボケた文章だったりすると、それだけでチャンスを逃してしまいます。一文を付け加えるだけで社会的な要素を演出したりできることを、今日の参加者たちは実感したと思います。かなり手ごたえがあったので、運営サイドに時間的な余裕があるかがポイントにはなりますが、六甲山国際写真祭のレビュー自体の質を高め特徴のあるレビューにするためにもこの準備会は必要なのかな、と考えています。 そこまで実行組織がやるべきかどうかは正直悩むところではあるのですが、今日の参加者の振り返りにもあったように、緊張から言いたいことが言えない、緊張がほぐれ楽しくなってきた頃にはレビューが終わってしまう、というこういった対面のコミュニケーションが不慣れな方が多いことも現実にはあるわけで、決して安くないレビュー費用に対して効果が得られないようなレビューとなってしまうのはとても残念だという思いもあり、開催することにしました。また、国内のみならず海外のレビュワーたちに対しても、よく準備されているレビューというのは疲れず、楽しく、コミュニケーションが取りやすく、先のプロジェクトにつなげやすいというメッセージでもあるはずです。海外のレビューを数多く経験してきた僕としては、作品が同じレベルではなくても、コミュニケーションからつながりを作り得ることを知っていますので、その技術やアイデアを参加者に伝えることで運営そのものがスムースになるのなら、参加者も六甲山国際写真祭自体も評価を高めることができる、という読みもあります。 残り3日。参加者の覚悟に訴えてレビューの質を高める準備をしていきたいと思います。    

OPEN PORTFOLIO VIEWING 2016開催します!

By | 7月 16th, 2016|2016, Feature, NEWS, Organization, Portfolio Review|

OPEN PORTFOLIO VIEWING 2016 2016年8月28日(日)午前10時 – 11時45分 C.A.P. 芸術と計画会議 5階講堂   OPEN PORTFOLIO VIEWINGは、今年のポートフォリオレビュー参加者の作品を一般に公開する六甲山国際写真祭ならではの企画です。ポートフォリオレビュー自体は非公開で実施しますが、どのような写真家が参加しているのかが気になる方も多いはず。また、友人や写真仲間がポートフォリオレビューでレビュワーたちからどのような意見をもらったのか、どのような将来のプロジェクトにつながりそうか、などを直接写真家たちに確かめたい方もいらっしゃると思います。 欧米ではこういうレビューイベントにアートギャラリーや美術館関係者が足を運んで、青田買いというか、売れる前に手を打ってしまおうという動きもあるくらいです。実際、Review Santa Feなどではこのオープンポートフォリオビューイングに、4-5時間の間に実に4000人もの写真ファンが詰めかけて写真家と盛んに交流します。六甲山国際写真祭としては、この部分を明らかにすることによって、ポートフォリオレビュー参加者の覚悟を問いながら、レビューの質を公開することで運営サイドの力量も示すことができるというメリットもあります。将来六甲山国際写真祭に参加してみたいとお考えの方にもきっととても参考になると思います。 例年六甲山上で開催していたポートフォリオビューイングを、今年はメイン会場であるC.A.P.にて開催します。また、ポートフォリオビューイングの最中の午前11時30分から、LUCKY PHOTO MARKETの大抽選会を開催し、写真祭の最終日を盛り上げたいと思います。

Kosuke Okaharaさんの仕事 – Main Guest Photographer

By | 7月 14th, 2016|2016, Eng, Mt.ROKKO, NEWS, Photographer, Photography|

KOSUKE OKAHARA “FUKUSHIMA FRAGMENTS” Aug 20 Sat – 28 Sun 2016 10:00 – 19:00 (closed on Monday) C.A.P. HOUSE 4F WEST GALLERY 岡原功祐 「フクシマ・フラグメンツ」 2016年8月20日(土) – 28日(日)10:00 – 19:00(月曜休館) C.A.P. 芸術と計画会議 4階 西ギャラリー   さていよいよ岡原功祐さんの登場です。 六甲山国際写真祭も開催まであとひと月と少しになりました。現在鋭意準備中です。 六甲山国際写真祭では「Fukushima Fragments」という岡原さんの最新作をオリジナルプリントで展示します。この展示は、つい先日まで東京の大正大学にて開催されていた同名の展覧会を関西で初展示するものです。 東日本大震災直後の東京にパリから急遽降り立った岡原さんは、灯りの消えた東京の街をみて衝撃を受けたといいます。慣れ親しんだ街が震災による電力供給抑制と震災の暗いニュースとで大混乱に陥っている様を見ながら、東北を撮影するために福島に入りました。その心中には、これまで様々な紛争地にはいって撮影を続けてきた経験豊富な岡原さんでも不安や怖れがあったといいます。そんななか、少しずつ作品を撮りためていったのがこのFukushima Fragmentsなのです。 岡原さんのジャーナリズムの写真は、どれも人類の、あるいは人間の存在のさまざまな局面を見せながら、傲慢さ、弱さ、儚さ、権力への渇望、生きることへの情動など、ひとの根源的な姿を明らかにします。淡々と表層的な事実関係を明らかにするスタイルのジャーナリズムとは異なり、人間や人間社会の深層に迫っていくのがとても強いスタイルだと感じさせます。 岡原さんとは2010年のAngkor Photo Festivalで知り合いました。ようやく関西で彼の展覧会が開催できることを嬉しく思います。