六甲山国際写真祭第一回参加写真家 楠 哲也さんより

こんにちは。楠哲也と申します。
六甲山国際写真祭には、第一回にレビュー参加写真家として、第二回にはボランティアスタッフとして参加させて頂きました。

Q1、なぜ、六甲山国際写真祭に参加しようと思ったのか?

A1、日本では数少ない、本格的なポートフォリオレビューを擁する写真祭だったためです。自作品を展示や写真集という何らかの形にするための道筋を調べていたところ、アートフォトグラフィー業界のデシジョンメーカーであるレビュアーとの接点を持てる最高の機会がポートフォリオレビューだと知り、チャンスを求めてエントリーしました。
もともとは私は水中撮影、リゾート、文化的な事象やポートレイトなど、依頼された仕事を主に海外で撮影するコマーシャルカメラマンだったのですが、2011年を境に様々な事情から仕事を辞めノマド生活に入りました。そのとき車で旅をしていた北アメリカでアートと写真の関係性に触れました。それまでも写真集を作ったり個展をした経験はあったのですが、そこで始めて具体的に自分自身の作品を世界の市場に出していくことを意識しました。ただ、それにはあまりにも知識と経験が不足しており、とりあえず帰国後に東京で開催されたポートフォリオレビューにエントリーしたのですが、分けも分からず行動を起こしたので大失敗をしました。その反省から六甲では以前に比べて自分の作品への理解や、それをプレゼンテーションする力が上がり、より機会を効果的に使えるようになってきたと思います。

Q2、六甲山国際写真祭に参加し得た事

A2、コネクションの広がりです。参加写真家同士の横の繋がりによる情報交換の活発化、レビュワーとの継続的なコミュニケーションから得られる様々なチャンスにより、乏しかったアートフォトグラフィーにまつわる知識が強化され、写真祭参加自体が写真作品を展開していくための礎になっています。
しっかりした準備とレビュアーの下調べをしていても、レビュアーとの相性によっては相手の求めているものと全く合わず、自作への否定とも取れる意見も頂きました。それが逆に今の自分の糧にもなっているので、そういう意味でも写真業界の様々な人に作品を見てもらうことができる機会は大切だと思っています。

Q3、六甲山国際写真祭から後の写真活動の展開(海外のフォトフェス参加や写真集出版など)

A3、参加における目に見えた成果としては、レビューを受けたレビュアーが関わっているWEBへ掲載などの細かいものでした。が、参加で得たコネクションと情報をもとに、撮影を兼ねたアメリカトリップでは現地の写真祭(サンディエゴ)にて、知己のレビュアーを介して多くの業界関係者とコネクションを築くことが出来ました。そのような流れから写真集製作の誘いも頂けるようになりました。直接的なコマーシャルの仕事へも繋がってきています。

Q4、これからの作家活動での目標や次へのステップ

A4、当面は昨年後半にアメリカで撮影した新作での写真集製作に注力していく予定です。同時に日本、そしてアメリカにて評価の対象となっていくために、情報収集とコンタクトを続けていき、具体的な作品集の発表後の展開をより効果的に行えるような準備を進めていきたいと思っています。

Q5、告知など有りましたら

A5、特にありませんが、昨年末から久々に日本に定住することにしました。仕事もボチボチ再開しようかと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。

楠哲也/クステツヤ
HP http://tetsuya-kusu.com

シリーズ『American Archives』より

投稿者/RAIEC SATELLITE TOKYOオカモト ヨシ