六甲山国際写真祭第二回レジデンス作家展を3331 Arts Chiyoda  2F 会議室にてRAIEC SATELLITE TOKYO 2014 展と平行して行います、レジデンス作家の力強い作品と撮影秘話をスタッフ岡田が伺ってきました。

六甲山国際写真祭第二回参加写真家 徳平 尚彦さんより

こんにちはRAIECの徳平です。

私は六甲国際写真祭のスタッフでもあり、作家でもあります。私がアーティストインレジデンス作家になった理由からお話します。

2013年の六甲国際写真祭に、スタッフ、作家兼任で参加した私は、ディレクターの杉山氏に次回作に国立ハンセン氏病療養所 長島愛生園のドキュメンタリーをやろうと思うと話しました。彼は賛成し、それを自分の考えていた六甲の新しいプロジェクトにすると言いました。

それがアーティストインレジデンスだったのです。

社会とつながる写真を発表するという、ディレクターと私の共通認識から生まれたシリーズだと思います。しかし撮影許可がおりていないのに発表がきまってしまったので、締切りまでに、果たして完成させる事が出来るのか。杉山氏を満足させる事が出来るかが、非常にプレッシャーになりました。杉山氏とは作品について喧嘩にもなりましたね。口をきかなかった時期もありました。そんな中、愛生園に通い続けました。
やがて、自治会の方々が後押しして下さったり、撮影に応じて下さった方が曙教会を紹介して下さったりで少しずつ撮影は進んで行きました。葬式の撮影をお願いすべく訪れたその日にお葬式があったり、今思うと奇跡のような事が起こっていますね。
当初はポートレート作品としてスタートしましたが、途中でスナップに切り替えました。映画的な手法を試みようと思ったのです。成功したかどうかは皆さんが判断して下さい。
今回は神戸での展示以降の撮影分を追加した完全版で展示する予定です。どうぞお楽しみに。
では何故今になってハンセン病なのか、という事ですが、今しかないのです。平均年齢84歳の島ですから、今撮影しないと現在の記録が残せないまま、人々の記憶から消え去ってしまうという恐れがありました。

どれ程大きな事件でも当事者でない限り、人々の記憶からは消えて行きます。

私は写真の記録性を用い、ハンセン病というテーマを持って、現在の日本が失いつつある、地域のコミュニティーや、逆境の中でも前を向く人間の強さ、尊厳を描きたかったのです。当然、差別や隔離といった過去の問題を避けて通ることはできません。しかしいたずらにそこを強調するよりも、激動の時代を生き抜いた人々の、後遺症に苦しみながらも、明るく生きる、現在の暮らしを描きたかったのです。

略歴  徳平尚彦

所属 兵庫県写真作家協会会員

受賞歴 2003年 兵庫県芸術文化協会賞

2009年 酒田市土門拳文化賞奨励賞

グループ展 2012年 TANTOTEMPO Pure

個展 2011年 「CRYPTOGRAM」 GALLERY TANTO TEMPO

2014年  「NAGASHIMA] KOBE819GALLERY

出版 2010年 都市の断片 (冬青社)

2014年 冬の旅 (うたかた堂)

Naohiko Tokuhira Position Hyogo Photographer Association Receiving a prize career 2003 Hyogo art lyceum prize 2009 Ken Domon culture prize Prize for encouragement Group exhibition 2012 TANTO TEMPO  Pure Private exhibition 2011 「CRYPTOGRAM」 GALLERY TANTO TEMPO 2014 「NAGASHIMA] KOBE819GALLERY Publication 2010 都市の断片  The Fragments of Regional Cities (TOSEI -SYA) 2014 冬の旅   A Winter Journey (utakata do)

 

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投稿者/RAIEC SATELLITE TOKYO岡田 将