六甲山国際写真祭第二回参加写真家 川内 太郎さんより

私は自分が撮る写真を作品として捉えることに迷いがありました。

写真という媒体で作品を創るということが実感として理解できなかったのです。
作品とはなんなのか、そのことを知りたくてこのワークショップを受けました。

初対面の参加者と対話をするところからこのワークショップは始まります。
相手に自分のことを話し、それを聞いた相手が私自身の代わりに皆さんの前で自己紹介をするというものなのですが、おもしろい内容でした。
自分の話した内容と他者が話すところにズレがあり、捉えられる印象が違うのです。
相手から私はこう見えているのかと客観視することができ、ただの自己紹介ぐらいですが少し驚きました。

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次に作家の長谷川さんと石井さんの作品プレゼンを聞きました。
お二人は撮影を行う経緯から作品をより深く強固にするために様々な取り組み方をしていました。
自分の想いからのひとつの方向からのアプローチだけではなく、自分の写真を客観視し、別のアプローチをしたり多方面から作り上げることでより厚みを増し、写真から作品へと変化してゆく経緯が垣間見え、作品を客観的に向き合うことへの重要性が理解できました。
作品への取り組みが増してくると自然と言葉や説明も後から生まれてくるのだと気付きました。

最後にグループディスカッションです。

 

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自分の作品を複数の他者に見てもらい、作品から読み取れるフレーズを書き出し、それを元に複数の他者により作品説明文を作ってもらう内容です。
それは他者により作品が解体され、他者により作品を再構築してゆく作業でした。
出来上がった説明文からは自分一人だけでは気づかなかった自分の取り組む姿勢や作品の漠然とした姿が輪郭を持って浮かび上がってくるのでした。
また、自分が表現したいことが他者に伝わっていなかった点についても、足りない部分やより深く掘り下げていくべき部分があることに気付きました。

このワークショップは与えられたものを受容するだけではなく、他者との対話から自分や作品について客観視し、作品とは私自身と強く結びついている存在なのだと理解することができました。
私は作品を作り、なんらかの形で発表したいと願望が生まれました。
発表するにあたり作品と対話しながら私自身も深く掘り下げてゆき、作品と一緒に社会へと繋がりを持っていきたいと思いました。

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記録撮影/サイキ カツミ

 

投稿者/RAIEC SATELLITE TOKYOオカモト ヨシ