Monthly Archives: 7月 2016

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ARTIST IN RESIDENCE 2016作家紹介

By |2017-07-03T16:49:15+09:007月 31st, 2016|未分類|

六甲山国際写真祭のプログラムの一つとしてKobe 819 Galleryで行われるARTIST IN RESIDENCE 「まちのあかり-TOWN OF THE LIGHT」に展示する作家の方々に作品紹介のコメントを頂きました。 このプロジェクトは、育った町、住んだ町、離れた町、忘れられない町、通り過ぎた町など、生きていくこと、頑張ったこと、傷ついたことなどが無数に交差する町、街、まちをモチーフにした展示となります。 八木玲子(滋賀県大津市坂本町) 「遠近 ochi-kochi」日本の最大の湖である琵琶湖の西岸にあり、京都の鬼門に位置する比叡山の門前町・坂本。現在ではそのほとんどが姿を消した神仏習合が残る稀有な土地です。 此処は、わたしが生まれた町。 わたしが琵琶湖に惹きつけられるその原点には、その風習が色濃く残った環境で生まれ育ったことが関係していると考え、約1200年の時を経て今なお続く日吉山王祭の主たる神事に密着しました。同じように此処で生まれ育った人々と触れ合う祭を通じて、町と信仰と祭の関係、そして「町」として機能していく人々の繋がりを紐解いていきます。 山本真有(兵庫県加古郡稲美町) ふるさとについて考えてみました。父の仕事の関係で引っ越しを何度とした、私にとってのふるさととは、どこだろうと考えた時、青春時代を過ごした町が思い浮かびました。 約15年ぶりに訪ねてみると、あの頃と変わらない景色が広がっていて、懐かしく、心地の良い気分になりました。ここに私の帰る場所はなくても、ここが私のふるさとなのだと感じました。だから、時流れても、この景色が変わらずに私を迎えてくれたらいいな、と願いを込めてシャッターを切りました。 鈴木麻弓(宮城県牡鹿郡女川町) この作品は、私の故郷女川町が舞台です。写真館を営んでいた両親は、2011年の津波で亡くなりました。生活の場であり、仕事の場でもあった写真館の跡地には、父の使っていたレンズ、泥だらけになったポートフォリオ、私たちの家族写真などが残されていました。それらを私は拾い集めました。 ある日、私は拾ったレンズで町の景色を撮ってみようと試みました。暗くぼんやりとした画像で、それはまるで亡くなった人たちの見ている景色のようでした。私にはこれらの写真を撮ることで、死界と現界がつながるように感じるし、二度と会えない両親と対話しているような気持ちになれるのです。いくつかの光が海から登ってくるのが見えました。それは死者の魂のようでした。その柔らかなあかりは、夜になるとそっと町を包み込むのでした。 小林久人(静岡県浜松市) 私の住む浜松市は毎年5月3日~5日まで浜松まつりという大きなまつりがあります。その町に生まれた長男を祝って凧を揚げるまつりです。 [...]

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プロジェクト「Quiet Existence」前編 / 堀内僚太郎

By |2016-07-29T23:15:28+09:007月 29th, 2016|未分類|

第三回六甲山国際写真際にレビューイとして参加した堀内僚太郎です。 現在私が取り組んでいるプロジェクト「Quiet Existence」について投稿させて頂きます。   このプロジェクトで私が撮影対象としているのはマイノリティーと呼ばれる人々です。 ひとことでマイノリティーと言っても様々な人々がいますが、現在私が向き合っているのは主に少数民族であったり、移民として異国で暮らしている人々です。 私には戦前の移民政策によって異国へと渡った親族がいました。彼らはそこでマイノリティーとして扱われ、その地で強く生きています。 幼い頃から折に触れて彼らの話を聞いていた私は、ごく自然にマイノリティーと呼ばれる人々への興味を抱いていました。 おそらくこの事が、私が彼らを撮るきっかけになっているのだと思います。 2002年、当時の私はドイツに長期滞在していて、そのとき身近にいた人が少数民族であるジプシーだと後になって知りました。(ジプシーの正式な呼称はロマですが、ここではあえて呼称をジプシーに統一します。) 当時の私はジプシーに関する知識は皆無で、彼らの生活様式はただただ不思議に見えました。今思えば彼らはその地でマイノリティーとして扱われ、独自の生活様式を築いていたのでしょう。 それ以来、ジプシーの人々に対する興味は強まり、彼らの文化と歴史的背景を学び始めました。 このプロジェクトをスタートさせるにあたり、当初私が考えていた最初の撮影対象は、ブラジルに住む日系移民の人々でした。それは私の親族が戦前に渡った国でもあり、ごく自然な着想でした。 しかし、ジプシーたちが放つあまりにも強烈な個性に惹かれ、私はブラジルよりも先に東ヨーロッパに位置するルーマニアのトランシルバニア地方へ行くことを決めてしまったのです。 なぜトランシルバニアなのか。 世界中で一番ジプシー人口が多い国は、トランシルバニアが現在属しているルーマニアなのです。私はバックパックを背負い、ジプシーに会うために2012年にトランシルバニアへと出発しました。 そこで多くのジプシーたちと接する中、彼らと共存する別のマイノリティーにも出会いました。ハンガリー民族です。 トランシルバニアは第一次世界大戦まではハンガリーに属していましたが、戦後ルーマニアに割譲されてしまったため、ルーマニアという国に住むハンガリー民族が数多く存在します。 彼らはジプシーとは全く違う種類のマイノリティーですが、そのアイデンティティーの表現は誇り高く豊かです。 彼らの営みに向き合うと、静かでありながらも強く息づくアイデンティティーが垣間見えます。 また、マイノリティーとして生きている人々は強烈な個性を維持していなければ、その文化を継続することが出来ないのかもしれません。 アイデンティティーとは一体何なのか。 その問いはまるで鏡のように、常に私自身にも返ってくるのです。 [...]

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準備会終了いよいよ本番へ

By |2016-07-24T21:51:48+09:007月 24th, 2016|2016, Experience, Mt.ROKKO, Organization, Portfolio Review, Support, Workshop|

先週末に始まった六甲山国際写真祭ポートフォリオレビュー参加写真家たちのための準備会は、今日で全日程を終えました。総勢28名、参加者総数の実に7割にせまる参加者数でした。参加された写真家の皆さん、ご苦労様でした。   準備会の意味は、六甲山国際写真祭の公式ブログにも掲載していますのでここでは書きませんが、やはり開催しておいてよかったと思います。日本のポートフォリオレビューの開催意義まで掘り下げるといろいろ問題点が浮き彫りになるわけですが、その最たる問題は写真家の不勉強と準備不足に尽きます。それはアート教育システムのなさ、歴史的写真の知らなさ、発表現場の緊張感のなさ、ワークショップの乱立、国内指導者層の意識の低さ、ばらつきの大きさ、マネタイズ主義のイベントの多さ、自分が参加する写真システムへの参加意識の低さなどに加えて、絵作りのレベルの低さ、テーマの弱さ、取材や掘り下げのなさ、流行りに弄ばれる意志の弱さなどもうどうしようもなく問題点だらけです。うわついた写真、薄っぺらで不十分なアートの装置、他者への心配りのなさ、取材のないドキュメンタリーとまで書くと、もうどうしようか、レビューなんてやめてしまおうかとさえ考えてしまうのですが、六甲山としては、欧米アジアの人やシステムとの違いは織り込み済み、蹴落としていくのがいいのか、拾い上げて教育するのがいいのかで考えた場合、はっきり後者だと言い切れるシステムを作り上げようとの意思表示をしたわけです。六甲には開かれた写真コミュニティーがあって、誰もが参加でき、努力次第ではチャンスがある、という主催者の写真祭開催意図は、参加者が汲み取ってこそ生きるわけで、参加者の皆さんは一層の努力をして準備に邁進してほしいと思います。   実際、参加者の皆さんの作品は事前審査を通過したものであっても皆が決して優れているというわけではありませんが、準備不足な人たちも編集次第、写真の構造の持ち方、ちょっとした軸を変えることで良くも悪くもなるわけで、その良い方向に整える努力を怠らなければ、決して悪い無意味と弾き飛ばす必要はなく、むしろ良い点にストーリーをフォーカスできるということも学んだと思います。もちろん、通過者の半数は何かしら可能性を秘めているし、真の表現者も少なからず参加しています。 一方で、写真で何を目指したいのか、という根本的な問いかけはずっと問い続ける必要があるな、というのが今回の準備会の印象です。皆さん、目標が漠然としているか、そこまでの欲求がないか、高望みをしているか、自分のレベルにフィットした目標がないこともわかりました。六甲山国際写真祭のレビュワーにはギャラリストは少数です。ほとんどが写真祭、キュレーションメディア、キュレーター、編集者、出版社です。そしてそれには読みと計算もあるわけです。現代の写真ポートフォリオレビューでは、ギャラリーの取り扱いに至るケースはほとんどないと思います。欧米でもグループ展などに取り上げられるケースはありますが、契約に至るような取り扱いを受けることはごく稀です。一方で、活況なのが写真祭、写真ブログやキュレーションメディア、出版社などです。これらは比較的プロジェクトになる可能性がありますし、それらは決して閉じてはいないので、人のつながりを生みます。オーディエンスも増えるので、結果的にどこかにストンと落ち着く可能性があります。また、いつも書くように、写真がいいという理由だけでプロジェクトになるのではなく、人と人のつながりからプロジェクトになるということを忘れないでいてほしいと思います。誠実にプロジェクトを作ってさえいれば、小さな始めたばかりでの作品でも良いプロジェクトに発展させることは可能なのです。 さあ、本番まであと少し。準備会に参加された方もされなかった方も、頑張って準備を進めてください。

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ポートフォリオレビュー準備会始まりました

By |2017-07-03T20:15:07+09:007月 16th, 2016|2016, Mt.ROKKO, NEWS, Portfolio Review, RAIEC, Support, Workshop|

今日は、六甲山国際写真祭2016に参加されるポートフォリオレビュー参加者のなかから希望者に対してポートフォリオレビュー準備会と称して、簡単なレクチャー、ポートフォリオレビューのロールプレイ、そして全員の方に実際にポートフォリオレビューを実施しながらレビューに臨む際の注意点などをお伝えしたり、写真の簡易編集を行って選ぶべき作品の順序やストーリーの研ぎ方、またどのサイズのプリントを用意すべきか、プリントのクオリティーをどこまで高めるかなど、基本的な対策と称して3時間にわたり参加者と交流しました。これは神戸会場が明日もう1日、そして来週末東京会場でも、参加者全体の実に3/4の方たちに有料で実施しています。 ポートフォリオレビューは、言ってみれば口頭試問のようなものですし、参加した経験がなければどれくらいのストレスがあり、どう進めていっていいのかわからないという実態があることが過去3年間の経験からわかっています。そこで、少しでも経験値をあげ、参加者の参加への不安を取り除きながら、写真の意図が伝わるように事前に準備を整えたほうがいいのではないか、と企画したところ、思わぬ数の参加者となりました。 せっかくいい写真を作っていても、プリントが悪いとレビュワーの評価にはつながりませんし、意味不明なステートメントであったり、訴えたいポイントがボケた文章だったりすると、それだけでチャンスを逃してしまいます。一文を付け加えるだけで社会的な要素を演出したりできることを、今日の参加者たちは実感したと思います。かなり手ごたえがあったので、運営サイドに時間的な余裕があるかがポイントにはなりますが、六甲山国際写真祭のレビュー自体の質を高め特徴のあるレビューにするためにもこの準備会は必要なのかな、と考えています。 そこまで実行組織がやるべきかどうかは正直悩むところではあるのですが、今日の参加者の振り返りにもあったように、緊張から言いたいことが言えない、緊張がほぐれ楽しくなってきた頃にはレビューが終わってしまう、というこういった対面のコミュニケーションが不慣れな方が多いことも現実にはあるわけで、決して安くないレビュー費用に対して効果が得られないようなレビューとなってしまうのはとても残念だという思いもあり、開催することにしました。また、国内のみならず海外のレビュワーたちに対しても、よく準備されているレビューというのは疲れず、楽しく、コミュニケーションが取りやすく、先のプロジェクトにつなげやすいというメッセージでもあるはずです。海外のレビューを数多く経験してきた僕としては、作品が同じレベルではなくても、コミュニケーションからつながりを作り得ることを知っていますので、その技術やアイデアを参加者に伝えることで運営そのものがスムースになるのなら、参加者も六甲山国際写真祭自体も評価を高めることができる、という読みもあります。 残り3日。参加者の覚悟に訴えてレビューの質を高める準備をしていきたいと思います。    

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OPEN PORTFOLIO VIEWING 2016開催します!

By |2017-07-03T20:15:23+09:007月 16th, 2016|2016, NEWS, Organization, Portfolio Review|

OPEN PORTFOLIO VIEWING 2016 2016年8月28日(日)午前10時 – 11時45分 C.A.P. 芸術と計画会議 5階講堂   OPEN PORTFOLIO VIEWINGは、今年のポートフォリオレビュー参加者の作品を一般に公開する六甲山国際写真祭ならではの企画です。ポートフォリオレビュー自体は非公開で実施しますが、どのような写真家が参加しているのかが気になる方も多いはず。また、友人や写真仲間がポートフォリオレビューでレビュワーたちからどのような意見をもらったのか、どのような将来のプロジェクトにつながりそうか、などを直接写真家たちに確かめたい方もいらっしゃると思います。 欧米ではこういうレビューイベントにアートギャラリーや美術館関係者が足を運んで、青田買いというか、売れる前に手を打ってしまおうという動きもあるくらいです。実際、Review Santa Feなどではこのオープンポートフォリオビューイングに、4-5時間の間に実に4000人もの写真ファンが詰めかけて写真家と盛んに交流します。六甲山国際写真祭としては、この部分を明らかにすることによって、ポートフォリオレビュー参加者の覚悟を問いながら、レビューの質を公開することで運営サイドの力量も示すことができるというメリットもあります。将来六甲山国際写真祭に参加してみたいとお考えの方にもきっととても参考になると思います。 例年六甲山上で開催していたポートフォリオビューイングを、今年はメイン会場であるC.A.P.にて開催します。また、ポートフォリオビューイングの最中の午前11時30分から、LUCKY PHOTO MARKETの大抽選会を開催し、写真祭の最終日を盛り上げたいと思います。

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Kosuke Okaharaさんの仕事 – Main Guest Photographer

By |2016-07-14T00:25:16+09:007月 14th, 2016|2016, Eng, Mt.ROKKO, NEWS, Photographer, Photography|

KOSUKE OKAHARA “FUKUSHIMA FRAGMENTS” Aug 20 Sat – 28 Sun 2016 10:00 – 19:00 (closed on Monday) C.A.P. HOUSE 4F WEST GALLERY 岡原功祐 「フクシマ・フラグメンツ」 [...]

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