六甲山国際写真祭のプログラムの一つとしてKobe 819 Galleryで行われるARTIST IN RESIDENCE 「まちのあかり-TOWN OF THE LIGHT」に展示する作家の方々に作品紹介のコメントを頂きました。

このプロジェクトは、育った町、住んだ町、離れた町、忘れられない町、通り過ぎた町など、生きていくこと、頑張ったこと、傷ついたことなどが無数に交差する町、街、まちをモチーフにした展示となります。

八木玲子(滋賀県大津市坂本町)

「遠近 ochi-kochi」日本の最大の湖である琵琶湖の西岸にあり、京都の鬼門に位置する比叡山の門前町・坂本。現在ではそのほとんどが姿を消した神仏習合が残る稀有な土地です。

此処は、わたしが生まれた町。

わたしが琵琶湖に惹きつけられるその原点には、その風習が色濃く残った環境で生まれ育ったことが関係していると考え、約1200年の時を経て今なお続く日吉山王祭の主たる神事に密着しました。同じように此処で生まれ育った人々と触れ合う祭を通じて、町と信仰と祭の関係、そして「町」として機能していく人々の繋がりを紐解いていきます。

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山本真有(兵庫県加古郡稲美町)

ふるさとについて考えてみました。父の仕事の関係で引っ越しを何度とした、私にとってのふるさととは、どこだろうと考えた時、青春時代を過ごした町が思い浮かびました。

約15年ぶりに訪ねてみると、あの頃と変わらない景色が広がっていて、懐かしく、心地の良い気分になりました。ここに私の帰る場所はなくても、ここが私のふるさとなのだと感じました。だから、時流れても、この景色が変わらずに私を迎えてくれたらいいな、と願いを込めてシャッターを切りました。

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鈴木麻弓(宮城県牡鹿郡女川町)

この作品は、私の故郷女川町が舞台です。写真館を営んでいた両親は、2011年の津波で亡くなりました。生活の場であり、仕事の場でもあった写真館の跡地には、父の使っていたレンズ、泥だらけになったポートフォリオ、私たちの家族写真などが残されていました。それらを私は拾い集めました。

ある日、私は拾ったレンズで町の景色を撮ってみようと試みました。暗くぼんやりとした画像で、それはまるで亡くなった人たちの見ている景色のようでした。私にはこれらの写真を撮ることで、死界と現界がつながるように感じるし、二度と会えない両親と対話しているような気持ちになれるのです。いくつかの光が海から登ってくるのが見えました。それは死者の魂のようでした。その柔らかなあかりは、夜になるとそっと町を包み込むのでした。

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小林久人(静岡県浜松市)

私の住む浜松市は毎年53日~5日まで浜松まつりという大きなまつりがあります。その町に生まれた長男を祝って凧を揚げるまつりです。

子供の誕生はまさにまちのあかりでテーマにもあっていると思い浜松まつりに決めました。

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坂本義和(福井県福井市美山町)

「限界集楽」福井の中心から車で30分の所にある「限界集落/美山」。そこに拠点を借り、農業未経験者で作るグループが、活動を開始した。彼らの目標は、「限界集落を限界集楽」に変化させること。彼らのこの目標は、ある意味、地方が抱える問題の解決の糸口になるのではないか?そんな気持ちで、今回の「まちのあかり」に出展することにしました。

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会場

Kobe 819 Gallery

神戸市中央区海岸通4−3−17 清和ビル37

神戸市, Hyogo 6500024 Japan

電話番号:078-360-3819

Web サイト:http://kobe819.net