Rose Garden / 成田貴亨

こんにちは、ボランティアスタッフのヨシです、始まりましたね〜写真祭。
期間中から写真祭終了後も写真祭のポートフォリオレビューに参加された方、これから参加される方に記事を掲載して行こうと思います、お付き合いください。

まずは、第4回六甲国際写真祭でレビューイとして参加、今年はRAIEC SHOW 2017で参加されてるの成田貴亨さんスタートです。

昨年の第4回六甲国際写真祭でレビューイとして参加した成田貴亨(なりたたかゆき)です。今年はRAIEC SHOW 2017の展示で参加をしています。
昨年の六甲国際写真祭でレビューを受け、今年は展示作品として出品している私の写真シリーズ「ROSE GARDEN」について投稿します。

 

このシリーズは大阪市内にある中之島バラ園(一部靭公園も含む)を4年に渡って撮影し、現在も進行しているプロジェクトです。4年といっても、バラ園のトップシーズンの、しかも晴れの日のみを狙っていますので、撮れるのは毎年5月の2、3週間のみに限られています。

その「ROSE GARDEN」の撮影は全くの偶然から始まりました。

大阪市に住み始めて一年余り経った頃、当時は市内の土地勘もまだ無く、義理の母の介護もあったため撮れる時間が有るとは言いがたい状況でした。それでも時間が出来たときはカメラを持って自転車で市内のあちこちをうろうろしていました。
そんなある日、たまたま通りかかった中之島で満開のバラ園を見つけました。
介護が中心の当時の自分の生活と、人々が思いおもいに花を愛でるバラ園の光景とのギャップを今でも思い出せます。その日は主にバラを撮る人々の印象的な面白いポーズなどに注目して写真を撮り帰宅しました。

 

撮影の時点では、ただ面白がって撮っただけの写真でしたが、帰宅して写真を見た時、そこに“世間”や“人の世”のビビッドな手触りといったものが写っていることを直感しました。
またその時に、写真に写ったそれらのイメージには、太陽が作る硬い影は邪魔で余分であると判断し、以降の撮影では全て日中シンクロを用いています。

「ROSE GARDEN」以前は、個人的な美意識や原風景といったものに基づいた、モノクロでのスナップや郊外の風景などを私は撮っていました。
このバラ園を見つけたのは、自身の心象のみにフォーカスしたような写真を撮り続けていることに対し、自分なりに疑問を感じ続けていた時期でもあります。
私自身の感情などを直には投影しがたい、自分とは全く別個に独立して存在する事象へコンタクトするべきではないのか?そのためにドキュメンタリーやジャーナリズム的な方法まで含めて、今までとは違う手法の可能性を検討しなければならないと考えていた時期です。

 

私にとって「ROSE GARDEN」は、自身の感傷的な何かを勝手に自分の外部にある事象に投影するような、ある種安全で居心地のいい方法から脱して写真で如何に世界に、、、世界というほど大きさでないにせよ、“世間”や“人の世”といったものに触れるか?といった課題に対する答えの一つを見出したシリーズです。

「ROSE GARDEN」は未だ制作途上の写真シリーズで、様々な展示形態が構想されています。今回のRAIEC SHOW 2017では、ごく初期の段階から構想していた形態で展示します。