六甲山国際写真祭2018アフターリポート「六甲山国際写真祭ワークショップを終えて」/白井 俊行

六甲山国際写真祭2018アフターリポート「六甲山国際写真祭ワークショップを終えて」/白井 俊行

2016、2018年六甲山国際写真祭に参加した白井です。

六甲山国際写真祭への参加は今回で2回目ですが、初めて参加した2016年のポートフォリオレビューはとてもインパクトのある出来事でした。
各レビュワーの問いかけに曖昧にしか答えることができず、自分にはまだ作品を作るための準備も覚悟も何も出来ていなかったのだと思い知らされたからです。
今回の Sohrab Hura のワークショップもそういった根本的な問いかけから始まりました。

自分にとって写真とは何なのか、自分は写真で何がしたいのか、作品作りの原体験は何か、写真以前に自分とはそもそもどういう人間なのか。
Sohrabは1人ひとりに問いかけ、それから作品の再編集が始まります。

私も自分なりに伝えたいことを考え、ステートメントを用意し、作品をセレクトしてきたつもりでしたが、彼は思いもよらないものを ――私がプリントすらしなかったイメージも―― セレクトし私の作品を再構成しようとしました。
彼のセレクトは私が用意したステートメントやストーリーを全く無視したもののように見え、私は大いに混乱しましたが「君の内面が欲している表現はこういうものだろう?」と言葉を超えて語られているようでもありました。

彼は他の参加者に対しても “precise” という単語を使って自分の内面や表現をより細かく正確に伝えることを求めていました。
私も他の参加者もこのワークショップで、自分の内面のより深い部分をより正確に表現することの大切さを学び、作品をよりブラッシュアップする機会を得ることができました。

六甲山国際写真祭の良いところは海外レビュワーや運営スタッフを含むすべての参加者が寝食を共にし、参加者同士の繋がりを築けることですが、今年は前回よりもコンパクトになったことでより濃密な関係性を築けることができたと感じます。特に、夜中に集まりSohrabや他のレビュワーも交えてそれぞれの作品や写真界隈の事情について語り合うというのはここでしかできない貴重な体験でした。 こうした貴重な機会を作ってくださったスタッフの皆様、各レビュワーの方々、ボランティアスタッフの方など写真祭を作り上げてくださったすべての方に感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。 ここで得られた大きな財産を糧に自分なりの道を進んでいきたいと思います。

 

 

2018-09-08T18:36:59+00:00

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