第二弾が届きました、Mirage Galleryでの展示までの経緯と作品に込める思いをお話していただきました、大西 正さんです。

 

 

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今回、招待作家として鈴木達朗さんとともにMirage Galleryで展示をさせていただいた大西 正です。

六甲国際写真祭については過去参加した友人たちから聞いており、自分にとっては少し敷居の高いポートフォリオレビューやワークショップの印象を持っていたので、展示で参加させていただけることになり驚いたとともにとても興奮しました。

 

 

「Enter the City 鼓動」これが鈴木さんと喫茶店で何時間も粘ってそしてふと降りてきたタイトルです。
二人とも東京の街中で写真を撮っており、展示を訪れる方たちに街、そして被写体・撮影者の鼓動を感じてもらえる展示にしようという思いが込められています。
スナップを撮る人(そもそも写真を撮る人)は個性というか我が強い人が多いと思いますが、ご多聞に漏れない我々二人の写真がせめぎ、そして呼応しあうような構成になったと自負しています。

 

 

私は自分の生活の中の一部として主に通勤中に撮影を行っているので、特別な瞬間を捉えたスナップではなく誰でも目にしているような光景を捉えていることが多く、それがすなわち私の属性である、東京近郊に住むサラリーマン、夫、父、路上撮影者の記録であるとも言えます。
写真は目の前の現実の複写であるとともに、統計などの数字ではとらえることのできない思いを記録することもできる装置です。
私は団塊ジュニア、ロストジェネレーションと言われる世代に属し、いささか社会や歩んできた生活に不満を抱いてきたこともあり、主に通勤中に捉えた光景はその思いが写りこんでいるように思います。

 

 

今回、展示を通してたくさんのご来場者と話をし、またトークセッション、パーティーなどで参加者やレビュワーの方々と話をすることであらためて自分の写真を見つめなおす良い機会となりました。

在廊が主の写真祭参加でしたので、ワークショップへのフル参加はかないませんでしたが、参加者の作品やステートメントを拝見するたびにとても刺激を受け、自分の写真に対する姿勢を見つめなおす良い機会となりました。

写真祭の観覧者、参加者、レビュワー、運営、全ての方々が写真に真剣に向き合いその可能性を押し広げようとする姿勢に共感を覚え、また触発されました。
今後より深く、ストレートに写真に向き合いたいと思います。

ご来場いただいた皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

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大西 正

1973年東京生まれ。スナップ写真とドキュメンタリーの接点を模索するため街景や日常生活における社会性を日々撮影している。現代社会を投影する自己をスナップ写真という手法により浮かび上がらせる。