RAIEC SATELLITE TOKYO 2014 が終わりました

By |2015-04-14T02:23:08+09:004月 14th, 2015|Meeting Place, Mt.ROKKO, Organization, Portfolio Review|

RAIEC SATELLITE TOKYO 2014が終わりました。 2014年の六甲山国際写真祭に参加してくださったポートフォリオレビュー参加者のうち、28名が参加してのかなり大きなグループ展、また六甲山国際写真祭の重要なプログラムであるアーティストインレジデンス写真展・徳平尚彦"NAGASHIMA"展ですが、4月4日から12日までの全日程を無事に終了しましたのでRAIECの立場から報告し、所感を述べてみます。 このグループ展は、六甲山国際写真祭が全国、全世界の知名度という点でまだまだ小さな写真祭であるのを、参加者が主体的に振り返り、写真のより良きコミュニティーをつくる目的でRAIEC TOKYOという組織を承認して開催しています。昨年も開催しましたが、今年も多くの工夫がなされ、六甲山国際写真祭での皆さんの体験が様々に伝えられたのが特徴でした。 ともすれば講評イベントになりがちな国内のレビューに対して、本来のレビューの目的である写真で作品を製作する人たちの活動場所を広げることを目的とした六甲山国際写真祭のポートフォリオレビュー。国内外のレビュワーを招いて開催するポートフォリオレビューで、20分の短い時間にどうプレゼンテーションを行い、自分が製作する作品を世界に繋げられるかがポイントとなるわけで、レビューでは作家であることを示すと同時に作品の長所をどのように伝えるかを真剣に考えておく必要があります。 これまでの2回の写真祭開催を経て、日本の写真家の特徴も見えてきています。それは当然いい点とあまり良くない点を含んでいるわけで、目的を果たして海外につながっていく人たちもいれば、あまりつながっていかない人たちもいます。主催者としては、どのような作品にもチャンスはあるものと考えていますが、一方でそれらのチャンスを逃していると感じられるような作品が多く、その違い、その理由をアナライズするところから学ぶしか突き抜けていくことはできないと感じています。 総じて、多くの問題はコミュニケーションにあります。先の記事で後藤由美さんも書かれていましたし、Photographer HALさんもトークショーで述べられていましたが、レビューや作品の評価を受ける立場の皆さんが作品をどのように作っているのかという点に含まれる問題、そして作家と写真プロフェッショナルが相見える時、どのように作品を押し出していくかという点に含まれる問題の二つをよく考えておく必要があるわけです。そして、実のところ、この両者は同じ基本的な問題を含みます。それがコミュニケーションだと僕は考えています。 ここでは長々とは書きませんが、要点は、作品を客観視してひとが自分の作品を見た時にどのような反応があるのか考えること。そして他者を納得させるコミュニケーションのスキルを持つことだと考えています。この2つの点は、大変難しいように思えるかもしれませんが、六甲山で、東京で、六甲山国際写真祭の写真コミュニティーに参加すれば学ぶことができます。私たちはすでにレビューに関する様々な情報、そして具体的な体験を有していて、毎年途切れることなく参加者が増えていくことで日本の写真コミュニティーの一つのカタチを示すことができると考えています。 東京展は、企画立案、運営、そして展覧会そのものがとても素晴らしい仕上がりでした。スタッフの皆さんにはいろいろご苦労をおかけしました。またグループ展に参加された皆さん、それぞれが役割を担って写真展を無事終えられたことにこの場を借りてお礼を申し上げます。どのような作品にもチャンスがある、と書きましたが、写真祭も皆さんも、まさにこのような努力が実る時が確実にやってくるという実感があります。 六甲山国際写真祭は今年も8月21日から30日まで、六甲山と神戸市の各所で開催されます。今年は昨年に増してコミュニケーションの機会を多く作ります。特に、28日のレビューの後のナイトセッションでは、招待作家やレビュワー陣と写真についてディスカッションするミーティングプレイスを実施します。ポートフォリオレビュー参加者、過去の参加者のボランティアスタッフだけが体験できる特別な夜となるはずです。 ぜひ六甲山国際写真祭のポートフォリオレビューにご参加ください。ポートフォリオレビューにはまだ準備が足りないな、でも写真展がみてみたい、何が起こっているのか目撃したいとお考えのかたも、ぜひ会期中六甲山にお越しください。   どうぞよろしくお願いいたします。   RAIEC 杉山武毅 写真コミュニケーションワークショップ。写真を分解、再構築する参加者   ディスカッションがすすむ   [...]