RAIEC TOKYO

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4/6(土)7(日)はRAIEC TOKYO 2019 オープニングイベント開催

By |2019-04-05T17:04:47+09:004月 5th, 2019|2019, Mt.ROKKO, Photographer, Portfolio Review, RAIEC TOKYO|

こんにちは。RAIECの氏川です。 六甲山国際写真祭2019参加写真家の募集も始まり、また六甲山での夏に向けて本格的に動き始めました。 現在東京では、昨年に引き続きT.I.P./ 72Gallery(中央区京橋)ご協力のもと、RAIEC TOKYO 2019を開催しています。 RAIEC TOKYOは六甲山国際写真祭の活動を東京でも広く知ってもらうためのイベントです。 前年度のポートフォリオレビュー 参加写真家有志が中心となって主体的に運営しています。 今年は13名の方が参加しています。 六甲山国際写真祭2018ポートフォリオレビュー 参加者グループ展 参加写真家 足立健司 大滝恭昌 川鍋はるな 幸村千佳良 鈴木かずなり 田中光夫 田村友美 田村虎之亮 二宮雄大 野呂田晋 和田芽衣 Mitsuyuki Yamaguchi    Scott Hunter 撮影:田村友美 残念ながら私もまだ直接展示作品を拝見できていないのですが、みなさん昨年の写真祭のときよりも更に作品をブラッシュアップされている様子が伝わってきます。会場で作品を見れるのが楽しみです。 [...]

RAEIC TOKYO 2018 オープニングトーク「コレクター視点で見るいい”作品”とは?」アフターリポート / 前田充晴

By |2018-05-16T17:18:33+09:005月 16th, 2018|RAIEC TOKYO|

RAIEC TOKYO 2018展の一環として4/7に東京京橋の72ギャラリーで開催された、トークショー「コレクター視点で見るいい“作品”とは?」のレポートをお届けします。   このトークショーは、主にギャラリストやコレクターなど、写真を買う側から見た、魅力的な作品、買いたくなるような作品とはどういうものか、作家側の人達はそれとどう向き合うべきかというテーマで開催され、スピーカーとして、ポートフォリオレビューから引き続きT.I.P.クリエイティブディレクターの速水惟広さん、現代アートコレクターの和佐野有紀さん、RAIEC・六甲山国際写真祭・Mirage Gallery代表杉山武毅さんがご参加下さいました。 セッションは大きく2つに分かれ、前半はコレクターのタイプ、傾向についてのレクチャーとなりました。 まず、日本の写真家は作品を作る時に意識する目標として、写真集であったり、個展であったり、フォトフェスティバルの招待作家などであったり様々ですが、コレクターの収集対象となる作品を意識して作っている人はあまりいない、コレクターが作品を求める理由は様々で、それは作家の応援であったり、投資であったり、特定のシリーズに魅せられてであったり、多種多様である。 メーカー製品、映画シリーズ、アニメ、ファッション等など、ある特定のブランド的なプロダクトであれば何でも買ってしまうような熱心なファン、いわゆるaddictionはアートでもその傾向が見られる事がある、といった内容から始まり、次に和佐野さんがアートコレクターは何故アートを集めるのか?という点をレクチャーしてくださいました。 それは美の追求であったり、価格や仕様が自分に合っているかであったり、好奇心を掻き立てるものであったり、同じようなものを収集している人達との繋がりを求めるものであったり様々で、またそれらの傾向から現代アートコレクターのタイプをいくつかのモデル(○○型)に分けて詳しく解説をしてくださり、次のリレーション(特定のブランドを注目する)についての話では、それらを恋愛に例えてみたりと、とてもウィットに富んだ内容となりました。 更に、アーティスト、ギャラリー、コレクター、それぞれの関係性についての話となり、杉山さんのセレクトショップをギャラリーに、プロダクションを作家に、ファッションリーダーをコレクターに置き換えた話や、速水さんの自分の本棚を見てもらうと自分がどういう人か、どう他人から見られたいかを判ってもらえるのに似ているという話、そして作品と作家両方の要素が自分にとってピタッとハマる瞬間があり、それは作品を購入する大きな決定打になる、コレクションとして入手するには作品だけではなく、プラスアルファな要素も大事なポイントとなってくる等の内容から、ギャラリー活動を通じての若手への投資や育成の話まで、とても充実した内容となりました。 後半のセッションは作品をどう売るかについての、作家側に対するアドバイス的な内容のレクチャーで、作家活動は創る側だけではなく見る側、オーディエンスも必要、売っていくにはマーケットも必要であり、自分なりの活動の目標(目指すギャラリーのタイプなど)をデザインしておく必要がある。そのデザインを描く(情報を得る)きっかけはギャラリーへの持ち込みであったり、ポートフォリオレビューであったり、様々な所から情報を得るのが重要。 また、売れる作品についての考え方やアンテナの張り方等をYOUTUBEを例に挙げた話や、何故それが流行ったのか?どういうオーディエンスがいるのか?等、次の可能性を探るディスカッションの重要性や、成長していくプロジェクトに必要な要素、デザイン像を杉山さんがいくつか挙げ、速水さんは昔に比べて写真を売る先(使われる相手)が、ネット時代になり飛躍的に多くなった事についての可能性の広がりについて、最後に和佐野さんが作品自体はもちろん、それにプラスすべき重要なポイントなどを、スライドショーを交えてレクチャーしてくださいました。 個人的に、ポートフォリオレビュー等でギャラリストの方と幾度となく話をした事がある経験から考えると、作品を“商品”として売り込む時には、作品以外の要素も多々重要になってくるという事、それは創作の理由であったり、人間的なものであったり、様々な要素があると常に感じていましたが、今回のトークショーを通じてそれを再確認しました。 そして、繋がりという点では、そういったギャラリストの方等とマンツーマンで話のできるポートフォリオレビューという機会の貴重さを改めて感じました。 自作品の販売などまでは考えていらっしゃらない方にとっても、作品を創るという点の一歩先、見せる、売り込む、生活の糧にするという観点に仮想的に立ってみて自作品を見てみると、活動に対する考え方も少し変わるきっかけにもなり得、ともすればそれが作家活動の幅を広げる素晴らしい機会になるのではないかと思います。 (写真・文 前田充晴)     六甲山国際写真祭2018 ポートフォリオレビュー参加写真家募集中! 事前審査エントリー締め切り5月31日まで エントリーはこちらから

RAIEC TOKYO 2018 ポートフォリオレビュー アフターリポート / 前田充晴

By |2018-04-25T18:39:30+09:004月 25th, 2018|Portfolio Review, RAIEC TOKYO|

RAIEC TOKYO 2018展の一環として4/7に東京京橋の72ギャラリーで開催されたポートフォリオレビューのレポートをお届けします。 ポートフォリオレビューというのは、写真家が自分の作品(ポートフォリオ)を業界のエキスパートである様々な関係者(レビュアー)にアピールし、アドバイスだけではなく出版や展示など、よりレベルの高い活動に繋げるきっかけの場として、日本でもここ数年急速に広まってきました。 RAIEC TOKYO 2018年展を企画したRAIECは、毎年8月に神戸で行われる六甲山国際写真祭を運営している組織であり、その六甲山国際写真祭のメインコンテンツもポートフォリオレビューとなります。 元々ポートフォリオレビューというのは、完成されたポートフォリオを出版社やキュレーターに提示し、展示や出版に繋げるというある意味商談的な要素が強いのですが、今回72ギャラリーで開催されたポートフォリオレビューは、その前の段階、すなわち自作品をより完成に近づけるためのアドバイス的な意味合いを主眼に企画されました。そのため、通常レビューはマンツーマンで行われるものを、今回は個々の写真家のポートフォリオをレビュアー全員が同時に見てアドバイスをする、という形式が予定されていたのですが、いざ会場に集まった写真家の方達の作品クオリティは高いものが多く、アドバイス会という範疇には収まり切れないと判断し、急遽マンツーマンの本格的なレビュー形式に変更されました。 レビュアーとして御参加下さったのはT.I.P.クリエイティブディレクターの速水惟広さん、写真評論家のタカザワケンジさん、RAIEC・六甲山国際写真祭・Mirage Gallery代表杉山武毅さん、そして途中から杉山さんのテーブルに参加してくださいました現代アートコレクターの和佐野有紀さんという、非常に豪華なレビュアーの本格的なレビューとなりました。 まず最初に、杉山さんとタカザワさんが写真家の活動とポートフォリオレビューについての関連性や意義について簡単にレクチャーを行いました。 内容をかいつまんでお伝えしますと、日本の写真界で名前を売るには、コンペでの入選や有名ギャラリーでの個展、写真集等を出し、そこから関係者の目に留まり認知されていく、これは海外ではあまり見られないシステムでチャンスを掴みにくい、海外の場合は色々な人に作品を見せることによってフォトコミュニティ的な繋がりが生まれ、それらは自作品を他の関係者に紹介してもらったり、例えばその縁で小さなフォトフェスティバルに参加したところメジャーな写真関係者の目に留まり、一気に活動の機会がアップグレードされる、等という意外なところでチャンスを見出すきっかけにもなる事もある、ポートフォリオレビューはそういった関係者に作品を直接見せるために用意された貴重な機会で、日本でもその参加者が増えつつある、数多いる写真家の中で結果を出すには能動的に動かなければいけない、等など、そのほかにもレビューに臨む際の心構えや持っておかなければいけない要素など、TIPS的に重要な情報も多々盛り込んだ貴重なトークとなりました。 途中からバトンタッチした速水さんは、ポートフォリオレビューに求めるものの線引きを明確にすること、すぐに結果を期待するのではなく、レビュアーとの関係性のスタート地点であるという意識を持つこと、レビュアーのリサーチ(自分の活動目的に合ったレビュアーか)の重要性、もし合致しないレビュアーでも合致しそうな方の紹介の可能性を探るなど、レビュアーは写真家を応援したいという意識があるので、ポジティブな関係を築く大事さ等、こちらも貴重なお話を数多くしてくださいました。 そして一通りのレクチャーが終わるといよいよレビューがスタート。 時間こそ15分と若干短めながら、テーブルにポートフォリオを広げて自作品の説明、なぜそのプロジェクトを作っているのか、なぜその表現をするのか、そのポートフォリオを最終的にどういう形にしたいのか、等など、本格的なレビューと何ら変わらない内容のやりとりが繰り広げられました。 レビューの内容はもちろん千差万別で、深く掘り下げた部分まで入り込んだアドバイスを受けていた写真家の方もいれば、これは完成していて面白いので繋がりましょうとその場でレビュアーと名刺の交換を行うような写真家の方もいて、六甲山国際写真祭で開催されたレビューと大差ないものとなりました。 また、本来レビューの間は当事者以外別室で待機したり、部屋の端の椅子に座っていたりと、当事者がレビューに集中するため待機者は参加することが出来ないのですが、今回はレビュー待機者も他の参加者のレビューを自由に見聞きすることが出来、他の方の作品を興味深く見たり、レビュー内容に聞き入ったり、自作品にも参考になると感じたアドバイスをメモに書き留めたりと、貴重な情報を少しでも吸収しようと皆さんこの機会をとても有効に活用していて、自作品のレビューを受けるだけでなく、他の方のレビューまで聞くことが出来る機会というのはマンツーマンのレビューではまずないので、レビュー会場は非常にユニークで有意義な空間となりました。 そして全11セッションのレビューはあっという間に過ぎ、最後に、速水さん曰く「作品に込めた自分の想いやパーソナルな事はどうしても見えにくい部分がある、そうした場合にこういうレビューで写真を見せる事によってより完成度を高めていくことが大事」という総括を以てポートフォリオレビューは終了しました。 個人的に、このイベントを拝見させていただいて感じた事としては、デジカメの発達で写真はそれこそ“誰でもきれいに撮れる”ありきたりな存在になりました。一見陳腐化したように見えますがその一方で表現ツールとしての門戸が大きく開かれた分、とても多くの方が自己表現のツールとして写真を使い始めています。その中でいかに自分なりの表現を確立するか、それはパーソナルストーリーであったり、社会問題提起であったり、美しさの極限までの探求であったり、思いもよらないデジタル技術の駆使であったり、様々ですが、やはり根底は「何故自分はこれを創作したのか、これによってオーディエンスに何を伝えたいのか」というものを明確にするという部分の重要性は何ら変わることがないという事の再認識と、今までこのようなポートフォリオレビューに参加するメンバーというのは、認知度も低かったからか限られる傾向があり、少し閉塞感的なものを感じていたのですが、今回は若い方や遠方からの参加もあり、海外を意識した作品展開にチャレンジしようとしている人たちの裾野が広がってきているのかもしれないと少し頼もしく感じました。 写真を単なる日常の思い出づくりや記録、遊び、仕事だけに留まらず、作品として表現してみたいとお考えの方に、このようなポートフォリオレビューやフォトイベントなどの機会を是非活用してみていただきたいと思います。 (写真・文:前田 充晴)   六甲山国際写真祭2018 [...]

RAIEC TOKYO 2018 小松浩子xタカザワケンジx杉山武毅トークショー「写真とインスタレーションの最前線」アフターリポート/石井陽子さん

By |2018-04-14T13:52:05+09:004月 14th, 2018|RAIEC TOKYO|

RAIEC TOKYO 2018内で開催された小松浩子xタカザワケンジx杉山武毅トークショー「写真とインスタレーションの最前線」のリポートが石井陽子さんより届きました。 RAIEC TOKYOの小松浩子さんと、タカザワケンジさん、杉山武毅さんによるトークイベント「写真とインスタレーションの最前線」、とても聞きごたえのある充実の会となりました。タカザワさんの表現を借りると「木村伊兵衛写真賞史上初めて、写真を使った展示方法の斬新さで選ばれた」という小松浩子さん。30メートルのロール紙がうねり、6つ切3000枚ものプリントが壁と床を埋め尽くす展示空間は圧倒的な迫力がありながらなぜか静謐で、いつまでも見ていたくなる魅力があります。 今回のトークでは、2009年の初個展から受賞対象作となったギャラリーαMとイタリアMASTの展示までを一つずつ取り上げて、スライドを見せながら毎回、どのような新しい試みをしてきたかを丁寧に語っていただきました。 小松さんは2010年から一年間、自主ギャラリー・ブロイラースペースを主催、毎月個展を開催したといいます。デビューが遅かった分、毎月展示をして10年分の経験を1年で積もう、という発想も凄いし、展示ごとに毎回新しい試みを加えていくというのも素晴らしい。こうした積み重ねから、あの圧倒的なインスタレーションが生まれたのだということが説得力を持って伝わってきました。小松さんが撮影しているのは、沿岸の工業地帯から少し陸に戻ったところにある資材置き場です。そこに積まれたモノたちは、建設に使われるのか、撤去されてきた廃材なのか、撮影された写真ではわかりません。小松さんの展示空間に佇んでいると、有機物も無機物も生まれた時、生成された時からすでに死や劣化という終わりに向かっているんです、という小松さんの世界観が静かに伝わってくる気がします。 小松浩子さん写真展「限界非効用」が名古屋のRAINROOTSとMUNOで5月6日まで開催中です。また、木村伊兵衛写真賞受賞作品展が4月24日から5月7日まで東京・新宿のニコンプラザ新宿 THE GALLERY 1、6月14日から20日まで大阪・ニコンプラザ大阪 THE GALLERYで開催されます。ぜひ、ラビリンスのようなインスタレーション空間を体験してみてください。