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六甲山国際写真祭2019を振り返る・その2

By |2019-09-04T01:21:02+09:009月 4th, 2019|Exhibition, Experience, Mirage Gallery, Mt.ROKKO, NEWS, Organization, Photographer, Photography, Portfolio Review, RAIEC, Workshop|

ミニマルで手作りでありながら最高の体験ができる。六甲山国際写真祭はずっとそんなものを追い求めていた気がします。2013年の5月に実行組織を立ち上げて、初めての写真祭をその年の11月に六甲山上で開催した時、僕は関係者に「結婚式2つ分ぐらいの労力と資金でできること」を実施することを求めていました。新郎新婦が半年程度の準備期間に苦労して開催できる範囲のことを手作りでやろうと考えていました。大きな夢をみなかったわけではありませんが、特定の企業や写真産業に資金や協力を求めてこなかったのには理由があります。参考にした二つの写真祭も大きいものではありませんが、それは運営自体をコンパクトにすることで中身を充実させ、参加者と実行組織との距離を縮め、より体験型の写真祭をデザインしているからです。そうはいっても、詰まるところ、僕自身が忙しく大きなことはできないのは明らかだったのが最も大きな理由でしょう。 最高の体験。参加者にとってそれがどういう意味なのかはすぐに理解することができました。レビューで参加者たちが求めることは、作品への適正な評価と作品作りへの適切なアドバイス、そして機会の提供です。僕のような日本人の、写真の外野からやってきた者にさえ、アメリカやヨーロッパの人たちがレビュー枠を競うように取り合ってくれるのは、面白い体験でした。僕のレビューはいつも真っ先に満席になっていたそうです。それは評価の仕方やアドバイス、機会の提供がうまくできているからだと教えてくれた人がいました。そこで、日本でも同じように写真祭をつくればうまく運営できると考えました。最高の体験を国内の写真家にぜひ味わってもらいたいと思いました。2013年は、Antoine d'Agataが手伝ってくれました。運営は今から考えるとめちゃくちゃでしたが、手応えはありました。ポートフォリオレビューの枠取りも大失敗でしたが、みんな怒りもせず我慢して待ってくれました。2014年は初めて本格的な写真展を試みましたが、山上の公園の奥深くで展覧会をやったので誰もみにきてくれませんでした。ホームページは制作途中で止まってしまって、ようやく形になったのは写真祭が始まった後でした。2015年と2016年は規模を大きくしてスタッフボランティアも大幅に増やしました。近くのギャラリーも巻き込んで無理を言って会場に使わせてもらいました。しかし、自己負担金が膨れ上がって、まともな生活に戻るのに1年近くかかるという苦い経験をすることになりました。しかし、いずれの年も、参加者たちは皆いい顔をして写真祭を去っていったような気がしています。皆が成功するわけもないけれど、充実した山上のキャンプを皆が楽しんで有意義に過ごしたのだと思います。そして実際、多くのプログラムが国内の他の写真祭や出版、海外のプログラムに旅立って行きました。 ・・・。 2019年の写真祭を終えて、満足かと聞かれたらどう答えていいのかはわかりません。世界がいろいろな局面でざわざわしているこのご時世に、写真(写真祭を運営する)の意味について考え続ける身としては、上記の体験を通してミニマルな、手作りな、親身な運営をする以外に六甲山を特徴つけることなんてできないのです。最高かどうかはわかりません。しかし、来てくれた以上は誰一人つまらない思いをして去っていかないよう六甲らしいものであろうと心がけました。展覧会は、My Place My Lifeのテーマのもと、一般の方がみてもわかりやすいプロジェクトを招きました。Santiago Vanegasのシリーズは、家族、故郷を美しい光で捉えた秀作でした。去年の関西御苗場でレビュワー賞に選んだ眞岡綺音は、その後の夢の先プロジェクトをグランプリで終えましたが、みずみずしい表現が好評で、若者らしく皆に愛されたと思います。昨年のReview Santa Feで会ったKurt Tongは、祖母を題材にしたパーソナルワークですが、素晴らしいテンポのある作品で見るものを魅了していました。今回は公募展として神戸国際写真賞入選作も発表しました。イタリアから来たFrancescoの作品もやはり故郷への思いを詩的で内省的な表現で描き好評でした。ほんだのりこさんの病に倒れた妹との関係を丁寧に綴った作品も心を打つものでした。そして、Mo Velraanの作品は、上質で心象的な光源を駆使し、自分とパートナーとの間に突然降りかかった病がどれほどつらかったのか、それをどう克服するのかというストーリーで人々を惹きつけていました。C.A.P.のMikaelは残念ながら当地に参加はできませんでしたが、黒人の身体美をつかった黒人差別への強烈なメッセージをこめた作品を送ってくれました。「まちのかり」の参加写真家たち5名は、ローカルストーリーを語るのに苦労したかもしれません。しかし、小さな町の小さな物語にはいつも魅力を感じずにはいられません。「まちのあかり」は六甲山国際写真祭の歴史そのものです。「まちのあかり」会場では面白い?仕掛けも試みました。日本地図と世界地図を配置し、訪問者の出身地や思いのある場所をマッピングしました。 ビッグネームは誘わないのかとよく聞かれます。つながりの中からより大きな人に声をかけて来てもらうことはさほど難しくはありませんが、僕は今回のようなストーリーを語れるゲストの方が神戸やミニマル写真祭には合うと思いました。一般の訪問者に写真の魅力をより伝えられると思いますし、なにより大切に思えて好きです。アートの本質にはちゃんと届いていて、物語が美しく、光と闇が交錯していれば誰にでも理解できる作品になる、それが大切だと思えるのです。Mirage Galleryでの大西正・鈴木達朗写真展は、写真祭初日から快進撃です。彼らと会ったのは2017年のTokyoArtBookFairでブースが隣り合わせだったからですが、ストリートフォトを展示するのも扱うのも初めてで凄みのある展示になりました。写真祭期間中、ものすごい数の人がMirage Galleryを訪れ、交流し、特別に二人が制作してくださった展覧会カタログを購入してくれています。在廊し、写真祭を盛り上げる。観客に声をかけ、写真を説明し売り込む。写真に対する姿勢の美しいお二人には本当に感謝しています。レクチャーではCasePublishingの大西洋さんにお世話になりました。写真集の現在は、旧式の出版業界のシステムに始まったアンチテーゼとは大変面白い話でした。これからの写真集出版がどういう軸で動き、どういうマーケット構造で広がっていくのかが端的にわかったほか、写真集そのものが形式をまとうことを避けながら独自の芸術に昇華しつつあるというお話は、これから出版を目指す人にはとても役に立ったと思います。 今年は新会場である相楽園が写真祭を迎え入れてくれたのが大きかったと思います。C.A.P. KOBE STUDIO Y3の展示に加えて、大きな展示は手作りの竹のかけ具で行うことを決めていました。真夏の炎天下の、そして大雨のふる中での設営は大変でしたが、ボランティアで参加してくださった写真家有志の献身的な努力により、風雨にさらされても崩れない立派なものができました。31日1日はにわのあかりというライトアップイベントに2000人以上の人が集まりました。そして多くの方が写真展を見てくれたと思います。1日のレビューワークショップ参加者の公開プレゼンテーションは、ピアノの発表会に出演する子の親のような気持ちで見守りましたが、すべての写真家が多くの観衆の中堂々と作品を発表していました。2日間のワークショップで作品に与えられるものなどわずかしかないと思いますが、それでも作品は生き生きと語りを得て輝いていくはずです。Kid's Photo Mastersには5名のKidsが参加してくれました。Francescoと審査しましたが、楽しいアートな作品がたくさん生まれました。 結論を言うと、僕はこの写真祭は7年目にしてやっとスタイルを得たと感じています。最高とは思いませんが、僕たちが今できる最高のものを作れたんだと思います。来年?来年写真祭を開催するかはまだ白紙状態です。しかし、何かはやるつもりです。そのために死に物狂いで働いています。 [...]

オープンポートフォリオビューイング 9/1日 PM3 相楽園 Open Portfolio Viewing

By |2019-08-24T01:07:08+09:008月 24th, 2019|2019, Mt.ROKKO, Photographer, Portfolio Review, Workshop|

六甲山国際写真祭2019オープンポートフォリオビューイングの開催が決定しました。 今年は神戸市立相楽園 内の旧小寺家厩舎 (重要文化財)が会場になります。 お申し込み不要、どなたでもご自由にご覧いただけます。ぜひこの機会に写真祭参加写真家らとの交流をお楽しみください。     オープンポートフォリオビューイング 2019.9.1日 15:00-17:00頃まで 場所 神戸市立相楽園 旧小寺家厩舎 相楽園の入場料が必要です。大人 300円 小人150円 8/31 (土) 9/1(日)「にわのあかり」イベント開催中のため、浴衣で来場されると入場料が無料になります。        

六甲山国際写真祭2019 参加者写真家エントリー期間延長【5月19日まで】

By |2019-04-24T15:01:50+09:004月 24th, 2019|2019, Mt.ROKKO, Portfolio Review, Story, Workshop|

六甲山国際写真祭2019 エントリーを迷われている方に朗報です!参加写真家事前審査のエントリー期限が延長になりました。締切:5月19日(日)日本時間23:59 ぜひこの機会にご応募ください。      OPEN CALL 2019 EXHIBITION 公募作品募集要項 募集部門 自由部門 / テーマ "MY PLACE  MY LIFE" 各部門上位3名の作品を六甲山国際写真祭2019で展示 受賞者には六甲山国際写真祭2019ポートフォリオレビュー に参加する権利が与えられる 募集要項詳細へ   PORTFOLIO [...]

六甲山国際写真祭 2019 展示作品公募&ポートフォリオレビュー 参加者写真家エントリー締め切り迫る【4月30日まで】

By |2019-04-20T15:47:28+09:004月 20th, 2019|2019, Mt.ROKKO, Portfolio Review, Story, Workshop|

六甲山国際写真祭2019  参加写真家事前審査のエントリー締切が近づいています。    OPEN CALL 2019 EXHIBITION 公募作品募集要項 募集部門 自由部門 / テーマ "MY PLACE  MY LIFE" 各部門上位3名の作品を六甲山国際写真祭2019で展示 受賞者には六甲山国際写真祭2019ポートフォリオレビュー に参加する権利が与えられる 募集要項詳細へ   PORTFOLIO REVIEW ポートフォリオレビュー [...]

六甲山国際写真祭2018アフターリポート「クライエントリストを作り、エレベーターピッチに備えよ!」/ 和田芽衣

By |2018-09-22T15:30:04+09:009月 22nd, 2018|2018, Mt.ROKKO, Workshop|

六甲山国際写真祭2018 にゲストフォトグラファーの一人として、山上でのレビューワークショップにも参加された和田芽衣さんよりアフターリポートが届きましたのでご紹介します。   8/31と9/1の2日間、写真家たちは3つのグループに別れてワークショップに参加した。写真家たちは自分が取り組んでいるプロジェクトについてレビュアーとディスカッションをし、編集を行い、2日目の夜に開催される3分間プレゼンテーション(20枚組)に臨むワークショップだ。ただ、私のグループ“かたつむり”はそれだけではなかった。   <レビューを受ける> まず、我々は他グループ同様、机に自分たちの取り組んでいる写真を並べ、レビュアーから批評を受けた。レビュアーは現在AdobeのVisual contents部門に務めるAmeber Terranova(Photo editor), Annick Shen(Photo editor)。「いつから始めたプロジェクトなのか」、「作品を通じてあなたは何を伝えたいのか」という基本的な部分から始まり、プロジェクトを成功させるために効果的な編集や要素についてアドバイスを受けた。私の場合、今年から取り組み始めたプロジェクトを持ち込み、「もっと寄り(ディテール)の写真も必要。マクロを使ってみたら?」「被写体の視線を写真で表現してみるのもよい」「生活音や動画を加えるのも良いわね」といった調子である。自分のプロジェクトについては思い入れが強かったり、見慣れてしまって新たな構成に気付くことが出来ないことが多々ある。目の肥えたレビュアーらからのアドバイスを受け再構成をすると、作品は洗練されていった。また、マンツーでのレビューではなくグループワークショップであったため、他の写真家らのプロジェクトとそれらへのアドバイスも聞くことができ、それも大変勉強になった。さらにAmberとAnnickは2日目、その豊かな経験を基に、我々一人ずつに作品作りの参考になるだろう世界の写真家を多数紹介してくれた。このグループワークショップに限らず、今回の六甲山写真祭では自分がいかに世界の作品を観ていないかという事実を突きつけられた。世界の写真家たちは、既にPhotographerからVisual Artistへと既成の枠を超えて己の表現を追求していた。写真はもっと自由であっていい、可能性に満ちたアートなのだ。さて、レビューについての話はここまで。次は、写真の売り込み先の探し方と、チャンスの掴み方について。 <Client Listを作れ> photo editorとしてのキャリアが長いAmberとAnnickは、現在Adobeのvisual contents部門に務めている。そんな2人が、「どこへどのように作品を売り込めば良いか分からない」と迷う我々日本人写真家たちのために、「エディターが日々チェックしているサイト」を複数紹介してくれた(例:PDN/SPD/Birdman/FABRICA/aipad…ああ、書いてしまった。せめてもの意地悪でリンクは貼らない!)。雑誌はもちろん、ウェブサイトにもエディターの名前やメールアドレスは記載されている。自分の作品をレビューして貰いたい先をリストアップし(クライエントリストと言う)、あとはメール(時には郵送で)ポートフォリオを送るのだ。当然写真祭に関するサイトにもギャラリーやイベント情報がまとまっているため、チェックするのが良い。ちなみに、出版社に関しては出版物を良く見て、ブレずに狙って作品を送るのが良いそうだ。なんと具体的なテクニックだろう。このレクチャーの中でだったと思うのだが、Statementは「お年寄りに聞かせても分かるもの」とはよく言われる話だそう。文字で語りすぎるのはナンセンス。我々はvisual communicatorであるのだから、イメージで勝負しなければならない。さて、リストは出来たとしよう。では、どうメールを送ろうか。 <Elevator Pitch> 突然だが、これを読んでいるあなたは初対面の超多忙な人を相手に、30秒で自分を売り込むことができるだろうか? [...]

六甲山国際写真祭2018アフターリポート「写真を見せるということ」/ 二宮雄大

By |2018-09-22T13:22:18+09:009月 21st, 2018|2018, Mt.ROKKO, Workshop, 未分類|

六甲山国際写真祭2018ワークショップに仙台から参加した二宮雄大です。 私からはMelanie McWhorterさんとSteven Leeさん、千々岩孝道さんのワークショップについて書かせていただきます。 私たちのグループでは最終日に予定されている作品プレゼンテーションに向け、20枚程度の写真を机の上に並べステートメントを読むところからスタートしました。ステートメントに入れようか躊躇していたキーワードを入れるようにアドバイスを受けた一方で、アイデンティティの一つとして大切にしていたことが伝わらなかったりしました。オーディエンスを意識するのが何よりも大切であり、私自身がいかに狭い視野と恣意的な解釈で自らの作品と接してきたのかを理解しました。 並べた写真をセレクトしストーリーを再構築していく2日目のセッションでは、強い写真とそうでない写真の選別、自らの内面性を大切にしつつも他人の共感を獲得する内容にしていく必要性についてレクチャーを受けたのが強く印象に残っています。「自分のことを何も知らない人に写真を見せていくこと」について改めて問い直すことになり、これまで積み重ねたものが崩れてしまうようなショックを受けました。しかし、これらは同時に今後の作家人生に大きく響いていくに違いないアドバイスとなりました。自分の出番以外は、他の参加者がレクチャーを受けている様子を間近で聞いていました。各々の内容を自分のことに置き換えながら聞くことができたのも有意義な時間でした。   六甲山写真祭の一番良いところは4日間同じ屋根の下で過ごし、参加者や講師の先生方、運営の方々と濃密な時間を共有できることだと思います。短時間のワークショップでは得がたい人間関係を築くことができ、高い情熱と志を持つ仲間同士のネットワークが一気に広がりました。これが私には何よりの財産であり、このご縁を今回限りで終わらせないように私自身も気持ちを新たにして取り組んでいきたいと思います。今回、東北地方からの参加者は私だけだったのですが,地元での交流だけでなく、こういった国際的な場に積極的にアプローチして意見を交わすことで初めて分かる感覚があると感じています。最後にホスピタリティ溢れるこの写真祭を運営していただき、貴重な体験をさせていただいきました全ての方々に感謝をしまして、私のレポートとさせていただきます。

六甲山国際写真祭2018アフターリポート 「WORKSHOPⅡ 強い作品を作る写真編集の極意」を受けて / 田村友美

By |2018-09-14T12:52:43+09:009月 14th, 2018|2018, Mt.ROKKO, RAIEC, Workshop|

2018年六甲国際写真祭に参加させて頂いた田村です。 六甲山は2015年、2016年に引き続き3回目、昨年はスタッフとしての参加でしたので、4年連続この写真祭にお世話になっています。 私からは写真祭最終日にC.A.P.で行われたワークショップについてレポートします。 今回選択したのは、ニューヨークでフォトエディターを務めるAmber Terranova氏.Adobeでフォトエディターを務めるAnnick Shen氏両講師による写真編集に関するワークショップでした。 実は、2015年にAmberのワークショップを受講したことがあります。 持参した写真作品を瞬く間にセレクト、あっという間に並べ替えられ、 目の前で全く印象の違う作品に生まれ変わるのをみて衝撃をうけた のを覚えています。まるでマジックショーを見ている様な感動でした。 今回のワークショップの参加者は10名。2つの班に分かれて、2人の 講師から持ち寄った自分の作品を写真編集する過程を直に体験できたこと、他の参加者の作品の編集を見られるなど、多角的に編集について学ぶことができました。 まず、写真作品を制作するにあたりステートメントの大切さをここでも 再認識させられました。それぞれの講師にステートメントを読んで頂くところからスタートしたのですが、2人の講師はそれぞれの解釈で写真のセレクトを始めました。最終的にセレクトされた写真は共通するものが多かったように思います。ただその並びにおいてまったくイメージの違う作品に仕上がったのです。写真のシークエンスにおける、リズム感と速度感、そしてふり幅の違いが対象的でした。今回持参した作品がアウシュヴィッツを舞台とした作品なのですが、この作品に向き合う自分の中にある2面性がそこに現れているようで大変興味深く感じました。 レビュアーはビジュアル的に色彩やラインの繋がりからリズムを整えていきます。まるで作曲をしているように私には思えました。そういう意味では、ステートメントは歌詞に当たるものなのかもしれません。また、レビュアーによって意見が分かれる写真は大切にすべき。そこには対話を生み出す何かがあるからとのアドバイスも頂きました。 後半の1時間をかけていかに作品を売り込むかについていくつもの具体例を示して頂きました。 まず、ギャラリー、フォトエディター、パブリッシャー、キュレーターなどを紹介するwebサイトを紹介し、そこからクライアントリストを作成すること。そして、このクライアントリストに基づいてプロムカードという名刺大サイズのカードを送付することが効果的とのことでした。プロムカードは二つ折りにして片面には自分が売り込みたいイメージをプリントし、裏面には名前、Mailアドレス、Webサイトなどを書き込んだものです。これは、レビューに行った際にも、名刺を渡すよりプロムカードを渡した方が効果的とのこと。プロムカードは紙に印刷したものだけでなくMailで送る電子版も有効で、その場合データサイズは小さめにすること、無断転記されないようデータにはメタファイルを書き込んでおくことが必要とのアドバイスも頂きました。また、ギャラリーやマガジンに売り出す際には違ったアプローチが必要であるなど短い紙面には書ききれないほどの情報をくださいました。そしてこれらの売り込みはタイミングが重要で、作品として十分に熟したのを待ってから売り込みをかけることが大切なのだと。 これから作品を仕上げて行くにあたりとても大切な要素をいくつも得ることのができた素晴らしいワークショップでした。最後に懇切丁寧に解説ご指導くださったAmber 、Annickの両講師、通訳をかって出てくださった石井さん、そしてこのような機会を作って頂いた杉山さん、RAIECスタッフの皆さんに御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

六甲山国際写真祭2018アフターリポート「WORKSHOP 1 ポートレイト写真の現在」/ 足立健司

By |2018-09-21T22:19:54+09:009月 13th, 2018|2018, Mt.ROKKO, Workshop, 未分類|

六甲山国際写真祭2018ならびにWorkshop 1 「 ポートレイト写真の現在」に参加させていただきました足立健司です。 講師はKuala Lumpur International Photo Award(KLPA) 創設ディレクターのSteven Lee氏で、現代ポートレイト写真が古き絵画の時代から現代に至るまでの写真史の中で、どう変遷を遂げていったかという流れをスライドショーを見ながらレクチャーをしていただきました。それに付随してKLPAでのファイナリスト及び受賞者と、Steven氏ご自身の作品もスライドショーで見せて下さり、現代に求められるポートレイト写真とは何か、その意義もレクチャーしてくれました。 また参加者各自が持参したポートレイト写真を個々にレビューして下さり、参加者一人ひとりに講評及びアドバイスもありました。 昼食休憩を挟み午後からは、与えられたテーマに沿ったポートレイト撮影の実践も行い、撮影終了後にデーターを各自セレクトして、Steven氏が画像処理作業をその場で行い、プリントに出力して作品を完成させるといったプロセスを参加者全員で体験するという内容でありました。   ポートレイト写真に特化したワークショップはテクニカル面を中心にした内容が一般的には多いとは思いますが、Steven氏のWorkshopではポートレイト写真の歴史的な背景と写真史の中で変遷等のレクチャーすなわち座学と撮影の実践、プリント出力作業などの作品制作を完成させる実体験。更にはレビューと4時間の中にバランス良くプログラムが配分されている、非常にユニークな形態のワークショップであると思いました。終始和やかな雰囲気で参加者全員が打ち解けて時間を共有できたのも楽しい経験でした。 受講して特に感じた事はポートレイト写真をこれから始めてみたい方も、ある程度経験のある方にも楽しめる内容のワークショップであると思えました。 特に高い目標を持たれている方々には講師の方との距離感も非常に近いので、アドバイス等を聞きたい事、知りたい事等をダイレクトに求める事が可能な貴重な機会かと思いました。私のような経験が浅い者にも、専門家の目から世界の視点に立ち俯瞰したアドバイスを与えてくれる稀有なワークショップでありました。参加して本当に良かったです。 Thank you Steven

六甲山国際写真祭2018アフターリポート「六甲山国際写真祭ワークショップを終えて」/白井 俊行

By |2018-09-08T18:36:59+09:009月 8th, 2018|2018, Mt.ROKKO, Workshop|

2016、2018年六甲山国際写真祭に参加した白井です。 六甲山国際写真祭への参加は今回で2回目ですが、初めて参加した2016年のポートフォリオレビューはとてもインパクトのある出来事でした。 各レビュワーの問いかけに曖昧にしか答えることができず、自分にはまだ作品を作るための準備も覚悟も何も出来ていなかったのだと思い知らされたからです。 今回の Sohrab Hura のワークショップもそういった根本的な問いかけから始まりました。 自分にとって写真とは何なのか、自分は写真で何がしたいのか、作品作りの原体験は何か、写真以前に自分とはそもそもどういう人間なのか。 Sohrabは1人ひとりに問いかけ、それから作品の再編集が始まります。 私も自分なりに伝えたいことを考え、ステートメントを用意し、作品をセレクトしてきたつもりでしたが、彼は思いもよらないものを ――私がプリントすらしなかったイメージも―― セレクトし私の作品を再構成しようとしました。 彼のセレクトは私が用意したステートメントやストーリーを全く無視したもののように見え、私は大いに混乱しましたが「君の内面が欲している表現はこういうものだろう?」と言葉を超えて語られているようでもありました。 彼は他の参加者に対しても "precise" という単語を使って自分の内面や表現をより細かく正確に伝えることを求めていました。 私も他の参加者もこのワークショップで、自分の内面のより深い部分をより正確に表現することの大切さを学び、作品をよりブラッシュアップする機会を得ることができました。 六甲山国際写真祭の良いところは海外レビュワーや運営スタッフを含むすべての参加者が寝食を共にし、参加者同士の繋がりを築けることですが、今年は前回よりもコンパクトになったことでより濃密な関係性を築けることができたと感じます。特に、夜中に集まりSohrabや他のレビュワーも交えてそれぞれの作品や写真界隈の事情について語り合うというのはここでしかできない貴重な体験でした。 こうした貴重な機会を作ってくださったスタッフの皆様、各レビュワーの方々、ボランティアスタッフの方など写真祭を作り上げてくださったすべての方に感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。 ここで得られた大きな財産を糧に自分なりの道を進んでいきたいと思います。    

WORKSHOP 2 強い作品をつくる写真編集の極意 お申し込み受付中

By |2018-08-16T02:25:33+09:008月 16th, 2018|2018, Mt.ROKKO, Workshop|

六甲山国際写真祭2018では、写真家向けの教育セッションとして2つのワークショップを実施します。 海外の強力なレビュワー陣が講師を務めます。ぜひこの機会に世界レベルの写真教育を体感してみませんか。 WORKSHOP 2 強い作品をつくる写真編集の極意 会 場:C.A.P 3階 スタジオ306  神戸市中央区山本通3-19-8 海外移住と文化の交流センター内 日 時:2018年9月2日(日)10:00-14:00 講 師:Amber Terranova / Photo Editor + Annick Shen / Photo Editor 定 員:18名 [...]

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