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阪神淡路大震災や東日本大震災を経験し、常に自然災害に身を置かざるを得ないこの国では、人々のこころにいつも「まちを、住まいを失うことがある」と思いがあると思います。この国は脆弱なプレートの上にちょこんとのった島国で、毎年どこかで大きな地震が発生して古い建物が壊れたり、人が命を落としたりしています。地震に限らず、台風や大雨による氾濫や土砂災害も、いつも人々の暮らしを脅かしています。

写真という観点からまちや住処を見ていくと、写真の重要な役割に気づくことがあります。東日本大震災で町ごと海にながされた東北の町。人々の家族アルバムも多数失われた中で、海から回収されたり、流失した写真館の跡地から見つかったりした写真が、時代や災害を超えて過去の町の様子や人々の姿を蘇らせるその力には驚かされます。

六甲山国際写真祭は2013年の開設以来、人々の暮らしや文化、世界の状況に対して視線を向ける写真家の作品を多く取り上げてきた写真祭です。「まちのあかり」と題したプログラムでは、前年度に参加した国内の優秀な写真家が翌年このプログラムに招待されて自分と関わりのある「まち」を取り上げて写真作品を制作していただき作品を発表しています。

今年の写真祭では、この「まちのあかり」に加えて、世界から”My Place My Life”という題目で写真作品を募集し入選作品を展示します。過去から現在にいたる無名のドキュメントが、どれほど力を有しているのかを見ていただける構成となっています。世界の片隅の小さな暮らしがどれほど重要なのか、政治、思想、宗教、民族、人種をこえて理解する最初のステップになると思うのです。

参加写真家:Santiago Vanegas / 眞岡 絢音 / Kurt Tong

会場:C.A.P. KOBE STUDIO Y3 5階講堂

開場:午後5時30分

開演:午後6時

参加費:¥1,000